人間は自分の理解できるものは取り入れ、理解できないものは排除する傾向があります。会社で仕事をしている時も、相手の知らない言葉で説明すると頭から否定されてしまうというのは良くあることです。逆に、相手がくわしく知っている専門領域に関連付けて話をすると妙に物分かりが良かったりして驚くことがあります。わかりやすいことには人間は安心してしまう傾向があるのです。 もう1つのわかりやすさ、としては白黒をはっきりさせる、というのがあります。サンデープロジェクトの司会の田原総一郎氏あたりから始まったことだと思いますが、あるトピックスに対して賛成・反対、良い・悪い、と2者択一で選ばせる手法です。 政府の政策は良い・悪い、派遣切りは正しい・正しくない、株価は上がる・下がる、と歯切れは良いのですが、極端な結論があるだけです。 このように何でも「わかりやすさ」に頼る傾向が強くなってきたと感じるのは私だけでしょうか?