法務省は7日、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる「予備試験」の今年の合格者が351人だったと発表した。 昨年の219人を大幅に上回り、同試験が初めて実施された2011年から2年連続で増加した。 発表では、合格者のうち法科大学院生は164人(昨年61人)、現役大学生は107人(同69人)で、現役学生が8割近くを占めた。同試験は経済的理由などから法科大学院に通えない人を想定して導入されたが、現役学生が法科大学院での勉強を省略するための「抜け道」となっている実態が改めて浮かび上がった。 受験者数は9224人(同7183人)で、これも2年連続で増加。合格率は3・81%(同3・05%)だった。合格者の最年少は21歳、最年長は60歳で、平均年齢は27・66歳。合格者は来年から司法試験を受験できる。 今年の司法試験での予備試験組の合格率(約72%)は、法科大学院修了者(約26%)に比