「クレタ人のパラドックス」で知られるギリシャのクレタ島で22日、うその世界一を競う「ライアー・マスターズ」が開かれず、主催団体のクレタ・ライアー・マスターズ委員会が優勝した。 「クレタ人のパラドックス」は紀元前6世紀ごろの哲学者・エピメニデスが、クレタ人の性質を「うそつき」として非難した言葉にちなんだもので、エピメニデス自身もクレタ人だったことから、矛盾をはらんだ「自己言及のパラドックス」とも呼ばれている。 ライアー・マスターズは、そのクレタ島に住む有志らでつくる主催団体クレタ・ライアー・マスターズ委員会が、今年初めて企画した。賞金は1万ユーロ(約130万円)。ルールは、参加者がうそか本当か分からないことを言い合い、その真偽を判定するというもので、本当のことをうそだと言ってしまったり、逆に、うそを本当だと判断したりして、相手の発言にだまされた時点で失格となる。巧妙なうそをつく能力だけでなく