昨年秋から立て続けに大敗を喫した純白のアイドルホースが、2月のダートGIで復活の足がかりを得た。狙うは9カ月ぶりの勝利。強大なプレッシャーと闘ってきた乗り手とともに巻き返しなるか。ソダシが出走する5月15日のGIヴィクトリアマイルに合わせて、雑誌Numberの記事を特別にWeb公開します。<初出:Sports Graphic Number 1050号(2022年5月6日発売)、肩書などすべて当時> 人も馬も、見かけによらない。 春の日光に純白の毛を輝かせるソダシは、競馬界のアイドルとして視線と人気を集める。しかし、その鞍上は「白馬の王子様」では務まらないだろう。愛らしいルックスに反し、気難しいからだ。初戦から手綱を握る吉田隼人は、出会いから2年近くが経つ今も「難しいですね」と首をひねる。 厩務員として寄り添う今浪隆利でさえ、その性格に手を焼くことがある。「気性は荒いよ。おとなしい時はおとな
伝説の名馬「ライスシャワー」ーー。その小さな馬体から溢れる闘志と殺気が、幾度となく逆境を跳ね返した。鞍上は名手・的場均。名コンビのドラマはいつも京都競馬場の3コーナーからだった。そんな活躍を実況したフリーアナウンサーの杉本清氏、主戦騎手を務めた的場均氏、そして作家の柴田哲孝氏が語り合った。 最初で最後の対決 柴田哲孝(以下柴田) 毎年、天皇賞・春が行われるこの時期になるとライスシャワーを思い出します。ライスシャワーの競走生活における2度の天皇賞・春('93年、'95年)の制覇は、ともに大きなターニングポイントとなったレースでした。 1度目は当時、最強馬だったメジロマックイーンが相手でした。マックイーンは天皇賞・春の3連覇、そして、鞍上の武豊騎手は5連覇がかかっていたレースで、大半の競馬ファンがマックイーンの勝利を疑わず、応援もしていた。 私は前年のダービーで16番人気のライスシャワーが2着
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く