最近は、大ヒットした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場する元競走馬に会ってみたいと牧場を訪ねる新たなファンも多いという。ただ、一部には、勝手に牧場の敷地に入り込んだり、馬に触ったり、食べ物を与えたりといった禁止行為をするファンもいて、たびたび問題になっている。
![『ウマ娘』公式SNSも注意喚起…なぜ牧場見学で“マナー違反”が繰り返されるのか?「この30年で最悪」「人馬ともに大怪我をする可能性も」(島田明宏)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c9613ec484c57acce6a7a556e91bdb309c6bda3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2Fd%2F-%2Fimg_1d862c05d04f0b4da3f45cf2e84e96ab438063.jpg)
「なんというか……シンボリルドルフとディープインパクトが真っ向から一騎打ちしているようなものですよ」 藤井聡太王将と羽生善治九段が激突している王将戦について、高見泰地七段に“趣味である競馬で例えてもらえますか?”という、こちらの無茶ぶりに対しての回答だ。 「ディープvs.ルドルフ」に込めた意味 「いえいえ、こじつけではなくて意味があるんです。シンボリルドルフは現役時代、GIを7つ制覇して〈七冠馬〉と評されました。羽生先生は七冠制覇した実績がありますよね。一方の藤井さんは若き日から圧倒的な力を発揮して、タイトルを獲得し続けている。最強と評された者同士の勝負が実現したという意味で、世代を超えた歴史的一戦になっているなと感じますからね」
昨年秋から立て続けに大敗を喫した純白のアイドルホースが、2月のダートGIで復活の足がかりを得た。狙うは9カ月ぶりの勝利。強大なプレッシャーと闘ってきた乗り手とともに巻き返しなるか。ソダシが出走する5月15日のGIヴィクトリアマイルに合わせて、雑誌Numberの記事を特別にWeb公開します。<初出:Sports Graphic Number 1050号(2022年5月6日発売)、肩書などすべて当時> 人も馬も、見かけによらない。 春の日光に純白の毛を輝かせるソダシは、競馬界のアイドルとして視線と人気を集める。しかし、その鞍上は「白馬の王子様」では務まらないだろう。愛らしいルックスに反し、気難しいからだ。初戦から手綱を握る吉田隼人は、出会いから2年近くが経つ今も「難しいですね」と首をひねる。 厩務員として寄り添う今浪隆利でさえ、その性格に手を焼くことがある。「気性は荒いよ。おとなしい時はおとな
競馬 <53歳に>武豊「最も乗りやすかったのは、断然オグリキャップです」では、“最も難しかった馬”とは? 第一人者が明かす本音の“騎乗論”
2021年のJRA賞競走馬部門の受賞馬が1月11日に発表され、年度代表馬には皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念とGIを3勝したエフフォーリア(牡4歳、父エピファネイア、美浦・鹿戸雄一厩舎)が選ばれた。 それはいいのだが、非常に驚き、残念に感じた選考結果もあった。ブリーダーズカップ(以下BC)ディスタフで、日本馬による史上初のアメリカダートGI制覇を果たしたマルシュロレーヌ(牝6歳、父オルフェーヴル、栗東・矢作芳人厩舎)の特別賞受賞がならなかったことだ。 マルシュロレーヌは本当に特別賞に値しない馬なのか? JRA賞の各部門の受賞馬は、記者投票で決められる。部門別の表彰とは別に、8名の受賞馬選考委員会で、マルシュロレーヌの特別賞について検討されたものの、規定である4分の3(6票)以上の賛成を得られず、受賞が見送られることになったという。
2020年、蔚山現代FCでACL制覇に貢献した津越智雄トレーナー。ガンバ大阪などで活躍した元監督代表FWイ・グノを笑顔で写真におさまった 韓国人のフィジカルは日本人よりなぜ優れているのか――。 ことサッカーという競技において、ライバル関係にある両国のその問いを解き明かすことは容易ではない。抽象的なイメージの域を出ないが、世界最高峰のプレミアリーグで活躍するソン・フンミン(トットナム)など、一部の選手を切り取るとそんな印象を持つ人もいるのではないだろうか。 その難題を読み解く上で、両国の育成事情に明るい最適な人物がいる。津越智雄、41歳。2016年から昨季までKリーグの蔚山現代FCのフィジカルコーチを務め、20年にはACL優勝にも貢献した。 和歌山県の高校から筑波大学へと進学した津越は、選手としてJリーグ加盟前の栃木SCなどでプレー。現役生活と並行しながら同大学院へ進み、そこで体のメカニズム
2018年10月、経営参画が決まってホームスタジアムを訪れた際の1枚。藤田オーナーとゼルビアは、どのような道を歩むのか。 10月11日、Jリーグ界隈を賑わす、1つの出来事が町田で起こった。 町田のサポーターミーティングに参加した藤田晋オーナー(サイバーエージェント代表取締役社長)は、クラブの“未来構想”と題したプレゼンテーションを展開。そこでクラブのリブランディングの一環として、チーム名を「FC町田トウキョウ」に改称する意思があることを表明した。 Jリーグの歴史において、チーム名に新たな地域名などが加わることがあっても、これほどまでに大きな改名は前例がないため、サポーターミーティングは紛糾。質疑応答の場で、ある大学生サポーターが涙交じりに“ゼルビア愛”を語ると、事態は一変した。 若手サポーターの声に聞き入った藤田オーナーは、最終的にチーム名の改称を保留し、1週間が経過した10月18日のこと
6月8日、ボルダリング・ワールドカップの今季最終戦がアメリカ・ベイルで開催され、日本の21歳、緒方良行が初優勝を決めた。予選から決勝までの計13課題をただひとり全完登。文句なしのパフォーマンスだった。 同時に、年間総合ポイントでも3位に急浮上。これまで、楢崎智亜、藤井快、杉本怜などの陰に隠れがちで、いまひとつ目立つ結果を残せていなかったが、最終戦で一気に注目株に躍り出た。 「今シーズンはあまりいい成績を残せていなかったので、今回は負けてもいいからコンペを楽しもうというつもりで臨んだら、結果がついてきました。これまでは自分を追い込みすぎていたんだと思います。僕は集中しすぎるとダメなタイプだということがわかりました」(緒方) 緒方に続いて2位に入ったのが、日本のエース、楢崎智亜。楢崎は、最大のライバルと目されていたチェコのアダム・オンドラをわずか5ポイント差の僅差で逆転し、年間総合優勝も決めた
大阪・万博記念公園スポーツ広場内、ガンバ大阪のクラブハウス真横に噂の「市立吹田サッカースタジアム」はある。 10月10日に竣工式を終えたばかりで、筆者が訪れたこの日もどこかの視察団が訪れていた。 噂。 関西に住む馴染みの記者仲間から聞いていた。 「サッカーを観るなら最適やと思うで」「プレミアリーグのスタジアムみたいですよ」 まるで彼らの持ち物かのように自慢していたが、実際に目にしてみて「うわーっ」と思わず声を挙げてしまう自分がいた。 タッチラインまで7m、高低差は150cmしかない。 4万人収容のサッカー専用スタジアム。 何が驚いたかって、とにかく観客席からピッチまでが近い。 距離はタッチラインまで7m、ゴールラインまで10m。それも観客席の最前列からピッチまでの高低差は150cmしかない。プレミアにも引けを取らないほど、プレーヤーに近い目線で試合を楽しむことができる。選手たちの声も聞こえ
バスクの地方紙に執筆する、あるベテラン記者が言った。 「タカ(乾)って、こんなに走る選手だったのか」 リーガ第7節、ラスパルマス対エイバル戦の試合後のことだ。乾は先発でプレーし、エイバルは0-2で勝っている。 ベテラン記者は続ける。 「たぶん、エイバルの関係者もそれを知らずに獲得したはずだ。キレのあるドリブラー、というのが彼に関する唯一の情報だったから」 乾貴士に対して周囲が抱くイメージに、変化が見られつつある。 当初は誰もが乾のことを、ドリブラーやテクニシャン、いわば天才肌の選手だと見ていた。乾を紹介する現地記事にも「ドリブル」という言葉が頻出した。しかし蓋をあけてみると、彼らが目にしたのは、攻守に走る乾の姿だ。 走らないと、試合に出られないという現実。 味方がボールを持つと、全力でスペースへ走り抜ける。単独でドリブルを仕掛けることもあるが、印象に残るのは、むしろしっかりとつなぎ、複数で
昨年夏の甲子園も制している大阪桐蔭。野球部の名将が西谷浩一監督だとすると、全国大会常連の吹奏楽部を率いるのは梅田隆司総監督である。 天理(奈良)、大阪桐蔭(大阪)、常総学院(茨城)、愛工大名電(愛知)、春日部共栄(埼玉)、東海大四(北海道)……言わずと知れた甲子園の常連校だが、吹奏楽の世界でも強豪ということをご存じだろうか。 野球の名門で、実は吹奏楽も名門という学校は少なくない。アルプススタンドで彼らが奏でる音色は、まるでステージで吹いているかのような名演揃い。何気なく吹いているように聴こえる応援曲も、注目して聴いてみると、とてつもなくクオリティが高いのだ。 今センバツのブラバン応援の見どころで、筆者のイチオシは天理と大阪桐蔭。 古豪天理と、一大勢力を築いた新興校・大阪桐蔭。どちらも、全日本吹奏楽コンクールに出場経験がある名門校だが、伝統を重んじる天理の応援に対し、大阪桐蔭はJ-POPや最
現在セリエAの最下位にいるパルマFCの倒産が、秒読み段階に入った。 2月中旬、パルマ地方検察庁はパルマFC株式会社に対し、税務不履行による倒産勧告を行ない、日本でいう会社更生手続きの適用をパルマ地方裁判所に請求した。請求の審理は、今月19日に予定されている。 選手たちへの給料未払い騒動は、事件の一端に過ぎなかった。 クラブの多大な負債が明らかになる一方、救済を約束したはずの新会長の正体はなおも知れず。リーグ機構とサッカー協会が対応に遅れをとる間に、国境をまたいだ巨額詐欺事件の匂いすら漂い始めた。A残留の望みがほぼ消失する中で、41歳の若き市長がクラブ存続へ奔走する。 まるで、サッカークラブを舞台にした犯罪推理小説か、と見紛うような話だが、もちろんこれはフィクションではない。パルマFCの破綻危機が、セリエA全体を揺るがす大事件へと発展しつつある。 昨季は6位ながら、所得税滞納でEL予選に出ら
チームをけん引するカッサーノは、現在11得点でランキング9位。心身のバランスさえ崩れなければ、その才能の輝きは今もなお衰えていない。 パルマに春が来た。 16日、うららかな陽気に包まれた敵地サンシーロへ乗り込んだパルマは、CL敗退で傷心のミランを4-2で一蹴し、来季ELの出場圏である6位をキープした。 開始5分で退場者を出したミラン相手に、FWカッサーノが2ゴールを上げ、がぜん有利に。一時は同点に追いつかれる場面もあったが、チーム力と勢いの差を見せつけて2点を追加し、完勝を納めた。 パルマのリーグ戦無敗記録は、ついに16試合に伸びた。最後に喫した黒星は、0-1で敗れた昨年11月2日のユベントス戦に遡る。 その後ナポリに競り勝ち、インテルと互角に打ち合いながら、順位をじわじわ上げてきた。 「正直にいえば、16戦無敗という数字に満足したくない。今日のミラン戦では、追いつかれた後に突き放した。こ
選手として8年、監督として6年。名古屋を去る 決断を下した名選手にして名監督“ピクシー”が、 日本とJリーグへの尽きせぬ思いを語った。 現役時代と監督時代を合わせると、僕はかれこれ14年も日本で過ごしたことになる。 振り返ってみると、あっという間だったよ。もともと人生なんて短いものだけど、ほんの数日前に来日したような印象しかない。 日本にこれほど長く留まることができたのは、すごく幸運だったと思う。実は1994年に来日した当時、名古屋を辞めてヨーロッパに戻る寸前までいったんだ。当時のグランパスは試合に負け続けていたし、つまらないミスも多すぎた。なのに監督と話し合いをしようとしても、一切聞く耳を持ってもらえなかったからね。 そこで奇跡が起きた。フロントが監督を代えてベンゲルを連れてきたんだ。彼が名古屋にやってきたのは、クラブにとっても僕にとっても、大きなターニングポイントになった。 以来、僕は
フットボールファンが待ちわびる“祝祭”が近づいてきた。 母国イングランドと世界王者スペイン、開催国ブラジルから 集まった敏腕記者の優勝予想は、思いもよらない展開に……。 出場32カ国がついに決定した来年のW杯ブラジル大会。 強豪国の記者3人がトークバトルしたNumber840号の記事を 全文掲載します! ティム ブラジルW杯予選もすべての日程を終えました。今日は開催国ブラジルからカルロス・パデイロさん、前回王者スペインからパブロ・サン・ロマンさん。そしてサッカーの母国であるイングランドから私、ティム・リッチ。この3人で優勝予想をしたいと思っています。 パブロ ずばり、私の一押しは、ブラジルとアルゼンチンです。 ティム 私もアルゼンチンだ。カルロスはやっぱり、ブラジルの優勝を推すんでしょう? カルロス それがね……僕はドイツなんだよ。 ティム 君はブラジル人なのにどうして
道中馬群に完全に包まれてしまうという不利も響いたのか、それとも斤量差のせいだったのか、オルフェーヴルは直線でトレヴとの差を縮めることはできなかった。 やはりまだ、世界との間には「壁」があるのだろうか。「この2頭ならワンツーフィニッシュも」と期待されていたオルフェーヴルとキズナは、それぞれ2、4着に敗れた。 10月6日(日本時間同日深夜)、世界最高峰のGI、第92回凱旋門賞がロンシャン競馬場の芝2400mで行われた。 前日、ブックメーカーで2番人気に支持されていたノヴェリスト(ドイツ)が熱発のため出走を取り消し、5カ国の17頭による争いとなった。 金曜日の枠順抽選会の時点で、武豊が「切れ味が怖い」と警戒していたザフューグ(アイルランド)が回避しており、日本馬に流れが向いてきたのかと思われたのだが――。 勝ったのは、これで戦績を5戦5勝とした3歳牝馬のトレヴ(フランス)だった。 理想的なポジシ
2012年のJ1最終節、試合終了後もスタジアムに居残るガンバ大阪のサポーターたち。ガンバのJ2降格により、2013年のJ1観客動員数にはどんな影響が表れるのか。 プロ野球とJリーグの観客動員は、日本のスポーツをめぐる経済事情を反映する代表的な数字の一つだろう。大型スタジアムに、1万人単位の観客を毎週集めるスポーツは、この二つ以外にはない。プロ野球は年間延べ2000万人以上、Jリーグも500万人以上が、会場に足を運んでいる。全員が有料入場者ではないが、ほとんどの人は交通機関を使って会場に行き、チケットを買う。多くの人が会場内またはその周辺で飲食をする。会場や専門ショップでグッズを買う。観客動員は、チームの収入源というだけでなく、スポーツが経済に貢献できる一番の裏付けだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 182
1986年のオールスターで顔を揃えた大打者たち。ブーマー(中)、バース(右)の殿堂入りはならず、落合も2度の落選を経験した はっきり言うが、ベテラン記者と呼ばれる人々の見識を疑う(みんながみんなとは思わないし、思いたくはないが……)。 プロ野球殿堂入りの投票である。 このコラムでも過去に中日・落合博満前監督が1票差で落選したときにその投票の基準に異を唱えたが、今年もやはり首を傾げざるを得ない結果となった。 今年はプレーヤー部門では、精密機械と称されたコントロールを武器に通算213勝をマークした広島・北別府学さんと、同じく広島で“炎のストッパー”と称された津田恒実さんの2人が選出された。 殿堂入りは数字と実績のみで選考されるべきか? 特に注目されたのは、1993年に脳腫瘍のために32歳の若さで亡くなった津田さんの選出だった。 亡くなるまでに津田さんは、286試合に登板、49勝41敗、90セー
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