窃盗や公然わいせつの疑いで山形大の学生が相次いで逮捕されたことを受け、結城章夫学長は5日の定例会見で、「異常な事態。深くおわび申し上げる」と陳謝。再発防止に向け、若者の心理に詳しい専門家の協力を得る考えを明らかにした。 本年度に入り、同大の学生の逮捕者は計6人に上る。1月31日に人文学部4年の男子学生が窃盗容疑で逮捕されたのに続き、今月1日には医学部4年の男子学生が露出した下半身を女性に見せたとして逮捕された。 同大は昨年10月に3人目の逮捕者が出た段階で▽学部ごとに集会を開き、全学生に注意喚起する▽学生に対し、教員が折に触れて理性的な行動をとるよう指導する―などの再発防止策を打ち出し、実施してきた。結城学長は「ほとんどの学生は真面目に生活を送っている」とした上で、「繰り返し学生に訴えてきたつもりだが、思いが十分伝わっていない部分があった」と肩を落とした。 不祥事が相次ぐ原因について