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ブックマーク / yasuhisa.com (30)

  • デザイン原則がどの現場でも必要な理由

    大企業だけのものではないデザイン原則は、ひとりのデザイナーがマニフェストとして明示することもありますが、最近は多くの企業がスタイルガイドと一緒に作られることが多くなりました。ここで言うデザイン原則とは、タイポグラフィや配置といったデザインするためのノウハウではなく、「我々が考える良いデザイン」が文章として表されたものを指します。つまり、自分たちのスタンス(立ち位置)を示したものです。 Material Design だと、以下の 3 つの原則があります : 実世界にも通じる空間と動きをメタファとして扱う力強く、視覚的であると同時に意図的動きを通して操作や表示の意味を伝えるまた、Facebook のデザイン原則だと、「ユニバーサル」「一貫性」「使いやすさ」など1単語でシンプルに表現されています。もちろんこれだけだと分かり難いので解説が添えられています。例えば「一貫性」であれば、再利用できるも

    デザイン原則がどの現場でも必要な理由
  • コンテンツを見直すための魔法のシートが必要な理由

    マーケティングとデザインの共通点 2015年6月27日大阪 Re:Creator’s Kansai 主催のイベント「基礎からきちんとマーケティング」に登壇しました。デザイナーとして働いているのでマーケティングは畑違いのように見えますが、以前からマーケティングを扱った記事をたくさん書いています。カスタマージャーニーマップのようなマーケティングの手法がデザインプロセスの一部として採用されていたり、デザイン思考がマーケティングに取り込まれているなど、共通するところが幾つかあります。 例えば UX を学んでいるうちに行動経済学に興味を持つ方もいるでしょう。行動経済学はデザインにも取り込める興味深い学問ですが、マーケッティングを深く知る上でも役立ちます。デザインとマーケティング両方に興味をもつことは、デザイナーとしてごく自然のことではないでしょうか。人のこと、市場のこと、社会のことを知らないとデザイ

    コンテンツを見直すための魔法のシートが必要な理由
  • クリエイティビティとコピーについて

    複製、変形、結合。 これらは生物の進化において欠かせない現象です。細胞分裂という原始的な活動だけでなく、私たちのクリエイティビティにもいえることです。活版印刷から World Wide Web まで、私たち人類が作り出してきたものは「複製、変形、結合」を繰り返した結果といえるでしょう。私たちが無から突然生まれたものではないのと同様、クリエイティビティも進化の過程のなかから生まれています。 2011年に「Everything is a Remix(すべてはリミックスである)」というドキュメンタリー映画が公開されました。音楽映画歴史を振り返りながらアイデアはリミックスされ続けていることを分かりやすく解説しています。また、知的財産権の課題や、人がもつアイデアを自分のものにしたい欲についても触れています。 このドキュメンタリー映画は、他人のアイデアを好き勝手にコピーしても構わないといっているわ

    クリエイティビティとコピーについて
  • 皆の「良い」を作り、話し合うプロセス

    2012年10月20日、金沢歌劇座で UX Kanazawa が開催されました。先月、basecamp NAGOYA でおこなったプロトタイピングのセミナーの金沢版になります。主催者の @ichigami さんのご好意で急遽金沢で開催することができました。かなりギリギリの告知だったのにも関わらず定員オーバーでキャンセルなしという高出席率の会になりました。 基的に名古屋で行った内容を継承していますが、3時間半という長い時間を活用して名古屋ではカバーできなかったことを金沢で行うことができました。ワークではチーム別で作ったプロトタイプの意図を発表する時間を設けることができましたし、批評の場をもつことが出来たのが長時間イベントの魅力。私の心配とは裏腹に懇親会に持ち越して話し合いをするという濃い時間になりました。 話し合うための領域設計 目的なしにプロトタイプを作るとコスト高になるだけでなく、話し

    皆の「良い」を作り、話し合うプロセス
  • Webサイト制作の終わりと始まり

    12月10日に年末好例のイベント CSS Nite Shift が開催されました。Webサイト制作に関わる様々なキーワードに触れながら1年を振り返るこのイベントも既に5回目。今年は「我々が知る世界の終わり(けど大丈夫)」と題し、Web に関わるプロフェッショナル達が、今後クライアントや利用者に向けてどのような価値を提供できるのかというテーマで話をしました。 Webサイトを作ることが目的になっていないか いつの間にか、公式サイトを作って公開することが当たり前になっている今日。CMS が広く導入されるようになってきた頃から、「とりあえず作る」という傾向が強くなった印象があります。システムを上手く活用すれば、コンテンツはあとで後で流し込めるので、コンテンツが揃う前に作れる(装飾をする)という考えが定着したのかもしれません。作ることが目的になっているからこそ、Web サイト制作における価値も作るた

    Webサイト制作の終わりと始まり
  • コンテンツを意識してWebデザインするとは

    11月27日に WordCamp Tokyo 2011 が開催されました。そこで「コンテンツ戦略を意識した今後の CMS の姿」という講演をしました。WordPress を中心にしたイベントでしたが、私の講演では WordPress に留まらず、今後必要とされる Web コンテンツに必要とされる CMS のあり方について解説しました。講演の意図について知りたい方は前回の記事「コンテンツを軸にしてCMSを使おう」をご覧ください。 機能至上主義からの離脱 CMSの話になると、どうしても機能の話になるのは以前から疑問を感じていました。日だと Movable Type の支持は高いですが、MT と WordPress を機能比較でしか議論できないのはどうも寂しい気がします。機能は重要ですが、機能を前提にしてサイト構築すると、結局クライアントやサイト観覧者のメリットにならない場合があります。ニーズ

    コンテンツを意識してWebデザインするとは
  • コンテンツを軸にしてCMSを使おう : could

    wordpressコンテンツ コンテンツを軸にしてCMSを使おう CMS は結局のところコンテンツを保管するための道具に過ぎません。いろいろな機能はありますが、それらを使ったところで、計画性をもってコンテンツを制作・配信・管理は出来ません。コンテンツに関わる様々な疑問と今後のコンテンツの姿について WordCamp Tokyo で話します。 WordPress は世界で最も使われているオープンソース CMS に成長しました。日でも全国各地に散らばるモチベーションの高いサポーターの努力とエネルギーにより、ブログだけではなくサイト構築にも役立つシステムとして有力な選択肢にまでなりました。WordCamp Kobe に続き、今回の Tokyo イベントでもたくさんの方が訪れるのもそれを裏付けています。Webサイトを構築することを仕事にしている方から情報発信のツールとして利用しているブロガーまで

    コンテンツを軸にしてCMSを使おう : could
  • アドビさんへ3 : could

    Adobe意見 アドビさんへ3 バグも少なくなく不安定なアップグレードがつづくなか、アップグレードポリシーが変更されたことにより不満の色濃くなったところがあると思います。Adobeに必要なのは今まで以上の透明化とコミュニケーションの窓口を増やすことではないでしょうか。 次期バージョンからのアップグレードポリシーの変更とAdobe Creative Cloudの発表で、昨日から Adobeユーザーの間から様々な声が発せられています。今年はサブスクリプションサービスの提供を開始し、さらに Cloud によって価値を高めようとしているものの、思惑どうりにはいっていないようです。今まで過去 2,3 バージョン遡ってアップグレードできたのが、1バージョン前からしかアップグレード価格が適応されなくなるのが大きな原因。今までも利用者の間では「アドビ税」と呼ばれている Creative Suite ですが

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  • 非デザイナーも知っておきたいデザインにある葛藤とホンネ

    去年から恒例イベントになっているWebSig 1日学校。古い学校の校舎を使って正に学校で学んでいるような気分で参加できるこのイベント。今年は「デザイン視点のコミュニケーション術」というタイトルで講師をさせていただきました。主催者からの依頼が非常に難易度が高く、扱うトピックからスライドの完成まで悩みながら作りましたが、そのプロセスで見えたところもたくさんあり、イベントも含めて学びと出会いがたくさんありました。 なぜ『作る』以外について語ったのか デザイナーの仕事はレイアウト、UI、ルック&フィールなどを作る人。コンセプトや潜在的にあるものを視覚化出来る人と捉える方が多いと思います。作り出すことがデザイナーの能力ではありますが、語られる部分が「作る」という部分に集約してしまいがちです。しかし、実際のところ「作る」部分というのはデザイナーの能力のほんの一部でしかなく、それ以外が重要だったりします

    非デザイナーも知っておきたいデザインにある葛藤とホンネ
  • 青森でコンテンツをテーマにマーケティングの話をしました : could

    コンテンツセミナー 青森でコンテンツをテーマにマーケティングの話をしました 青森県主催で開催されたWeb マーケティングセミナーにて「コンテンツを活かすために私たちができること」というタイトルでプレゼンをしてきました。先月開催されたSwapSkills のセミナーに引き続きコンテンツをテーマにした話。SwapSkills の際は Web サイト制作者に向けた話だったのに対し、今回はそれだけでなく、ウェブマスターや企画に携わる側の方にも通じる内容でした。 コンテンツとマーケティングという2つの言葉が同じ記事や話にでてくる場合がありますが、今後ますますその機会は増えると思います。Web の特性を活かしたコンテンツのあり方を探求し、開発していくだけでなく、作り上げたコンテンツをいかに利用者に見てみもらうのかということを、自社の Web サイトという枠組みを超えて考えて行く必要があります。Web

    青森でコンテンツをテーマにマーケティングの話をしました : could
  • 今のデザイナーに必要な10のスキル

    見た目だけを考える仕事をしているわけではないという意味も含めて、「デザインする人」という肩書きのようなものを名刺に入れています。デザイナーと書くと、『外側』を作るというイメージのほうが強いかもしれないので、わざとそう書いています。両方とも意味は同じのはずですが、日語で書くとちょっと印象が違うような気がします。どちらでも良いと思いますが、こう書くことで私自身は意味を重く受け止め、足りないことが多いですが、日々精進するきっかけになります。 最近デザインという言葉は考え方や仕事の仕方などあらゆるシーンで使われるようになってきました。ではデザイナーはどうでしょう。デザインと同じように意味が広がってきているのでしょうか。 Fast Company の「Beyond Design, 10 Skills Designers Need to Succeed Now」という記事でこれからのデザイナーに必要

    今のデザイナーに必要な10のスキル
  • 「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」に参加してきました : could

    インターネットセミナー 「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」に参加してきました 「セマンティック HTML/XHTML」著者、神崎正英さんのセミナーに参加してきました。マークアップはビジュアルデザインをブラウザ上に表示させるための枠組みという要素が未だに強い中、彼のセマンティックWebに対するビジョンは非常に感銘を受けました。 先週の土曜日になりますが、サイバーガーデンbiz主催、神崎正英さんによる「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」というセミナーに参加してきました。2時間半という長丁場でしたが、セマンティクウェブというスケールの大きい話なので、時間がいくらあっても足りない感じがしました。その中、神崎さんの見解も交えてコンパクトにまとまった内容だと思いました。 スライドは既に公開されているので参考にどうぞ。 何が簡単でシンプルなのか 今回のセッションで「簡単」と「シ

    「セマンティックなマーク付けとメタデータの活用」に参加してきました : could
  • 2009年的な影響力をもつ方法

    今日 kengoさんの tweet 経由で Twitter Grade というサービスを知りました。Twitter上での影響力を調べるツールで、点数も付けてくれます。どうやって点数を付けているのかと思いこちらの記事を読んでみることに。フォローや更新数の多さから換算するような人気順ではなく RT や、@ といった他利用者とのインタラクションの頻度や誰にフォローされているのか(しているのか)といった関係も点数に影響するみたいです。ランキングをみると単にフォロワーが多かったり更新頻度が高ければ上位にいっているわけではないというのが分かります。 影響をもつためのステップ 人のネットワークをうまく利用してマーケティングしたいと考えている方は少なくありませんが、依然としてアクセス数、友達数、フォロー数、クリック数で留まっているのが現状。影響力をつくることはマスへ向けて情報発信すれば良いというものではあ

    2009年的な影響力をもつ方法
  • 変わりゆく「保存」の存在

    アプリケーションに必ずあるコマンドのひとつに「保存」があります。このメタファーとしてフロッピーディスクが長く採用されています。採用された当時は「フロッピーディスクのアイコンがあるから何かを記録するものだろう。よってこれは保存するという意味だ」と関連づけすることが出来たと思いますが今はその逆で「保存をするには、このアイコンをクリック」という認識になっているかと思います。 フロッピーディスクが姿を消してしばらく経ち、知らない人も多いのにも関わらず、このメタファが使われ続けられているのも、ひとつの理由として、アイコンが意味を示すものではなく、意味を示すためのアイコンになり、広く認知されているからかもしれません。Office 2007やGoogle Docsのような比較的新しいアプリケーションでもフロッピーディスクでも採用されているのも、そのひとつの表れでしょう。 Apple製のアプリケーションだ

    変わりゆく「保存」の存在
  • コンテンツを活かすためのサイト制作

    ウェブサイト制作の仕事をしているとはいえ、サイトの情報構造やインターフェイスについて考えているだけではありません。どのようにしてサイトにコンテンツを掲載するのか、それらをどのように管理していくのか、なぜそのコンテンツをサイトに掲載する必要があるのか検討しなければいけません。クライアントによっては掲載したいコンテンツが漠然であったり、壮大な場合があります。クライアントのニーズに応じて、CMSに頼る部分を検討する必要もあります。ウェブの媒体を活かした戦略はあるので、それがどういったものか、専門用語も含めて解説を行ったり、フィードバックをするプロセスがあります。 これがデザイナーの仕事なのかといえば、違うのかもしれません。私が好んでこうしたやりとりをクライアントとしているのは、デザインをするための材料であり、中心的存在となるコンテンツについて考える時間に参加して調整が出来る点にあります。ウェブサ

    コンテンツを活かすためのサイト制作
    alphalabel
    alphalabel 2009/04/21
    『SEOのルールナンバーワンは「良いコンテンツを掲載する」こと』
  • 効果的なプロトタイプを早く作るコツ

    プロトタイプを作るのは重要ですが、作るためにおおくの時間を割きたくないところ。特に作ったあとも何回か調整をするわけですから、あまり作り込むわけにはいきません。しかし、あまりに単純な見た目だと情報共有が難しくなります。自分が使い慣れているツールを使うのは第一歩ですが、ちょっとしたことを気をつけることで、効果的なプロトタイプを早く作れるようになります。 スゴいコツだ!というのはありませんが、心がけてるだけでも少しばかり早く作れるようになりますよ。 使えるパレットを用意する よく使う UI 要素やコメントを付けるためのパーツはパレットにしておくと効率的。以前紹介した、OmniGraffle用とPowerPoint用を利用すると手軽です。 テンプレートを用意する OmniGraffle では、通常のファイルを新規作成が出来るだけでなく、テンプレートを作成することが出来ます。単位をピクセルにし、グリ

    効果的なプロトタイプを早く作るコツ
  • シンプルの本当の意味は何だろう

    「シンプル」はデザイナーがよく使う言葉のひとつ。サイト構築をする際もシンプルにすることを考えることがあると思います。しかし、シンプルという言葉の使い方や捉え方は人によって異なる場合があります。要素や機能が絞られていていたり、色彩の使い方に対してシンプルと呼ぶことがありますが、それだけではありません。また、要素が多いからといって複雑ではなく、シンプルと考えられる場合もあります。シンプルとは視覚だけでは語られませんし、むしろ文脈や内面的なところから生まれてくる価値ではないでしょうか。 例えば mixi をはじめとした SNS には様々な機能や情報がひとつのページに盛り込まれています。見た目は大変複雑ではありますが、毎日使っている方にとっては苦になりませんし、自分がやりたいことを自由に出来れば、そのサイトは「シンプルである」と表現するでしょう。機能が絞られていて、簡単そうにみえる Twitter

    シンプルの本当の意味は何だろう
  • ウェブインターフェイスの6原則

    既に英語版が発売されている「Designing Web Interfaces: Principles and Patterns for Rich Interactions」。書籍のブログとFlickr コレクションには UI に関する豊富な例が紹介されていて、これを見ているだけでも楽しめます。 主にウェブアプリケーションを対象にした書籍ですが、企業サイトやショッピングサイトの構築際も参考になる点は幾つもあります。は14章に分かれており、それぞれ異なるインターフェイスを紹介しているわけですが、この 14章を大まかに 6種類の原則にまとめることが出来ます。 単刀直入に アウトプットがあるところにインプットが出来るようにする。ページ単位ではなく、ページの中の情報単位での操作を可能にする 軽量化 ファイルサイズだけではなく、物理的な動作や精神的な負担を軽減するような UI つくりを心がける ひと

    ウェブインターフェイスの6原則
  • Ask Twitter: 使っているサイト制作ソフトは何ですか? 2 : could

    仕事意見 Ask Twitter: 使っているサイト制作ソフトは何ですか? 2 前回に引き続き、いろいろな方が使っているサイト制作ソフトの紹介です。 以前、制作ソフトに関して神森さんと話したことがあります。制作ソフトそのものの使い方を習得することも重要ですが、実は OS の特徴をいかに把握して活用するかが制作ソフトの使い勝手に大きな影響を及ぼします。テキストをダブルクリック、トリプルクリックしたときにどのような挙動が起こるのか、コピーしたデータがどのようにクリップボードに保管されるのか、他のアプリとの組み合わせで相乗効果があるのか・・・といったことを知っていると知っていないとでは大きな違いです。 自分が使っているソフトを支えている技術や別のソフトを改めて見つめ直すことで、自分の『武器』がさらに手に馴染むと思いますよ。 ブックマークに使用している制作ソフトを書いている方もいらっしゃいますね。

    Ask Twitter: 使っているサイト制作ソフトは何ですか? 2 : could
  • Bad Usability Calendar 2009 : could

    ダウンロードユーザビリティ Bad Usability Calendar 2009 Netlife Researchが、毎年ユーザビリティの観点でやってはいけない項目を「Bad Usability Calendar」というカレンダー形式でまとめています。2005年から続いており、2009年版も今月初めにリリースされました。年々、翻訳される言語が増えているのですが、今回は「LOLspeak」なんてちょっと変わった系統まで用意されています。 去年カレンダーを日語訳したのですが、今年もやってみました。既に日語版も PDF 形式でダウンロードすることが出来ます。今回は以前よりさらにウェブアプリケーション向けという印象があります。Tips だけでなく話の話題になりそうなトピックも扱っているのも良いですね。英語ですが、細かいキャプションとかちょっと笑えるところもあります(残念ながらそこまで翻訳出来

    Bad Usability Calendar 2009 : could