【北京=矢板明夫】北京の日本大使館や上海の日本総領事館周辺に18日早朝、反日団体のメンバー50〜60人が集まり、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の日本領海で今月7日に起きた中国漁船と海上保安庁の巡視船との接触事件をめぐる日本側の対応に抗議の声を上げた。 北京の日本大使館前では、抗議メンバーが国歌を歌い、「釣魚島から出ていけ」などと書かれたプラカードを掲げながら行進。「不法拘留中の中国人船長を返せ」「日本に旅行に行く人々は非国民だ」「日本軍国主義を打倒せよ」などと叫んだ。 現場付近では数百人の警察、武装警察による厳重警戒態勢が敷かれた。当初、メディア関係者と、事前にデモ参加許可を得たとみられる抗議メンバー以外、通行禁止となっていたが、一般の通行人がデモに参加する光景もみられた。デモは約30分間で終了した。 9月18日は、満州事変の発端となった柳条湖事件(1931年)から79周年にあたる日