「失業手当が切れて、冷蔵庫は空っぽ。就職も思ったところには決まらず、追い詰められた気持ち」。昨年七月下旬に閉鎖した名古屋市北区の就労継続支援A型事業所(A型)「パドマ」で働いていた女性(58)が漏らす。脳性まひで脚が不自由な女性の車いすを押しながら、元職員の女性(70)は「問題は終わったと思われているけれど、今の方が生活がずっと厳しい人もいるんです」と付け足した。 元職員の女性は二〇一四年から、パドマで内職する障害者(利用者)を支援していた。パドマが閉鎖された直後から、聴覚や精神に障害がある元利用者たちの再就職先探しを手伝っている。自腹で交通費を払ってハローワークに同行し、炎天下でも他のA型の見学や面接に一緒に行った。 手伝った中では七人の再就職が決まり、自身も五月中旬から同市内の別のA型に勤務している。しかし「信頼関係を築いた障害者が困っているのに、自分だけのうのうとしていられない」とい
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