1997年公開の『時計じかけの摩天楼』から数えて24作目。劇場版『名探偵コナン』(以下、劇場版『コナン』)シリーズの最新作『緋色の弾丸』が公開を迎える。 劇場版『コナン』といえば、アクションに重点を置いたスリリングな展開と、安室透や怪盗キッドなど人気キャラクターにフォーカスしたストーリーが、ここ数年の大きな特徴。シリーズは7年連続で最高興行収入を記録更新中と、快進撃を続けている。 こうした躍進のキーパーソンのひとりこそ、本作で脚本を手がけている櫻井武晴だろう。 櫻井は『相棒』や『科捜研の女』など、実写ドラマシリーズを数多く手がけている、いわば事件モノのプロフェッショナル。劇場版『コナン』では2013年の『絶海の探偵(プライベート・アイ)』から参加し、『業火の向日葵』、『純黒の悪夢(ナイトメア)』、『ゼロの執行人』で脚本を担当。最先端の科学技術を駆使した上質なトリックと、キャラクターの魅力を