野田首相、目潤ませ「解散していい」=異例の表明、息のむ議員 野田首相、目潤ませ「解散していい」=異例の表明、息のむ議員 党首討論を終え、拍手を受ける野田佳彦首相=14日午後、国会内 緊張感の張り詰めた会場に、野太い声が響き渡った。「16日に解散をしてもいい」。党首討論で14日、衆院解散を表明した野田佳彦首相。民主党幹部が反対一色の中、国会答弁をその場に選んだ。顔は紅潮し、目を潤ませた表情には悲壮感すら漂わせ、見守る議員らは息をのんだ。 午後3時から始まった党首討論。衆院第1委員室は、冒頭から緊迫した雰囲気に包まれた。対峙(たいじ)する野田首相と自民党の安倍晋三総裁を見守る与野党議員も一様に表情が硬い。 「近いうち」とした解散時期をめぐり、2人の応酬が続く中、野田首相は通知表を父親に見せた幼少時のエピソードを唐突に披露した。 成績は下がったが、講評欄に「野田君は正直の上にばかがつく」と