昭和三十三年、米屋『大黒屋』創業。当時の大黒屋は卵や牛乳といった 米以外の食材も豊富に取り揃え、 配達などもおこなう『御用聞き』として 地域の方々に親しまれておりました。そうした地域との関わり合いから 昭和五十五年、二代目とその妻が 得意の料理を振る舞いたいと始めたのが、 小料理屋『大黒屋』の始まりでございます。 ある日、常連さんの一人から当時人気のあった 『月見(とろろに卵を落とし青のりをかけたもの)』を 麦ごはんにかけて食べてみたいとの要望を受け、 提供いたしましたところ、それがたちまちに広まり、 現在の看板料理『麦とろごはん』となりました。 『御用聞きから始まった大黒屋』だからこそ、 季節に応じた食材を全国各地より取り寄せることができ、 四十年以上たった今でも、その伝統と変わらぬ味を 守り続けることができております。お近くにお越しの際は、ぜひ一度お立ち寄りください。