高知県香南市香我美町岸本出身の野村長平(1762-1821)は、天明5年(1785年)、米の運搬中に遭難し、絶海の孤島・鳥島で13年間を生き抜いた人物です。「無人島長平」「東洋のロビンソン・クルーソー」として知られています。 冬の大西風に遭い、黒潮に乗って12日後に鳥島へ漂着。仲間は全員死亡し、単独生活を開始。アホウドリの肉と卵を食料に、卵の殻に雨水を溜めて生き延びました。 3年後、大坂と日向国からの漂流者が合流し、最大18名のコミュニティを形成。救助を諦めた一行は自力脱出を決意し、流木や漂着船の部材で9mの船を建造。岩盤を削って道を開き、船を海へ下ろすことに成功しました。 寛政9年(1797年)6月、14名全員で鳥島を脱出。長平は後の漂流者のために生活の知恵を記した書類と道具を洞窟に残し、これが後のジョン万次郎らを救うことになります。 13年ぶりに故郷へ帰還した長平を待っていたのは、ちょ

