「アメリカ最強のITコラムニスト」にインタビュー(前編) W・モスバーグ「ジャーナリストが業界のコンサルタントになってはいけない」 「高校生の時に地元紙のコラムニストになった」「コンサルタントの役割を求められたら拒否する」「取材先と一緒に酔っぱらわない」――。いずれも日本の新聞界の基準では、非現実的な話に聞こえるだろう。 第1に、新聞社は基本的に、新卒一括採用で入社した「プロパー記者」にしか記事を書かせない。フリーランスの記者は限定的にしか使わない。高校生は論外だ。 第2に、取材先の求めに応じてコンサルタント的に振る舞う新聞記者は珍しくない。例えば、政治家からアドバイスを求められる政治部記者は「優秀な記者」と見なされる。 第3に、取材先との宴席で酔っぱらう新聞記者はいくらでもいる。「夜回り」取材で夜中に取材先の自宅に上がり込み、ビールをごちそうになることもある。 ウォールストリート・ジャー