TTLコンピュータのプリント基板作成(第1回) はじめに 本ページは50個を超す標準ロジックICからなるオリジナルコンピュータの回路を、自作片面基板上に作成する方法の紹介です。もちろん基板のエッチングや穴あけも自分で行います。 2015年現在、プリント基板は個人の趣味の製作であっても専門の基板製造業者に容易に委託できます。これをあえて個人で製作する理由は2つあります。 その理由の1つは「1970年代の製造方法を再現したい」という筆者の夢であり、もう一つは自動配置配線に依存しすぎて、「その層数と面積では実装は不可能です」と言うのが口癖になっている技術者達に、「自動配置配線なんかに頼らずに、自分の頭で考えれば、片面基板でもここまで押し込めるんだ」という警鐘を鳴らすためです。 勿論、これから紹介する方法が「正統な製作方法だ」と言うつもりは全くありません。むしろ、個人でも依頼可能な格安PCB作成業