財布のひもをがっちり締めがちな最近の消費者に人気が出ている商品がある。刑務所で作られた作業製品だ。安価でしかも品質がよいと、ネット販売で数分で売り切れてしまう人気ブランドも出現した。【木村葉子】 一番人気は、函館少年刑務所の「マル獄」グッズだ。昨年末に、刑務所作業製品として初めて商標登録された。紺色の綿の帆布に、白地で「獄」の字を丸で囲ったデザインが受け、ネット販売では前掛け(1029円)100枚が2、3分で売り切れるほどの人気商品に。前掛けには「マル獄」マークのほか、「PRISON」(刑務所)「本日開監」「創業明治弐年」(同刑務所の設立年)などの文字も入る。 デザインは06年に同刑務所の法務技官、川村成昭さんが考案。「五三の桐」と呼ばれる法務省の紋章を入れようとしたが、本省の許可が下りずに断念、苦肉の策で「マル獄」マークにしたという。 前掛け以外に、和風柄のリバーシブル手提げ袋(1