ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (5)

  • コンブを頭に載せるザトウクジラたち、遊び? スキンケア?

    南太平洋にあるクック諸島最大の島であるラロトンガ島沖を泳ぐザトウクジラの母子。(PHOTOGRAPH BY BRIAN SKERRY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ザトウクジラ(Megaptera novaeangliae)は、毎年数千キロを移動し、魅惑的な歌を歌い、迫力あるジャンプを見せ、仲間同士協力して狩りをするなど、驚きの「文化」をもっている。そして最新の研究では、海に漂うコンブで遊ぶような行動を見せることも明らかになった。ひれとひれの間でコンブを動かしたり、コンブのなかで転げまわったり、何よりも興味深いのは、コンブを帽子のように頭に載せることもあるという。(参考記事:「ザトウクジラの定説覆す大移動が多数判明、最長移動記録も更新」) 2023年9月15日付で学術誌「Journal of Marine Science and Engineering」に掲載された

    コンブを頭に載せるザトウクジラたち、遊び? スキンケア?
  • 「デンマークの誉れ」 バイキング女王の権力を解明する新たなカギ

    デンマークのイェリング石碑は、今から1000年ほど前にバイキングの王だった父子がそれぞれ建立した。この写真の大イェリング石碑は息子のハーラル青歯王が建てたもので、碑文は965年のキリスト教への改宗が記され、母チューラにも言及している。そのため、この石碑は「デンマークの出生証明書」と呼ばれ、石碑のデザインの一部がデンマークのパスポートに使用されている。(PHOTOGRAPH BY ROBERTO FORTUNA, NATIONAL MUSEUM OF DENMARK) 1000年前の碑文に関する新たな論文が発表され、バイキングの2人の王のであり母であった女性が自らも強大な権力を持っていた可能性が示された。彼女自身が、初期のデンマーク王国を導いたリーダーであったかもしれない。 2023年10月11日付で考古学の学術誌「アンティクイティ」に掲載された論文で、デンマークのユトランド半島東部にある

    「デンマークの誉れ」 バイキング女王の権力を解明する新たなカギ
  • 600万年前の「恐怖の鳥」の足跡を初めて発見、狩りの方法が判明

    何百万年も昔、南米大陸で繁栄した恐鳥類の一種フォルスラコス・ロンギシムス(Phorusrhacos longissimus)の復元図。(ILLUSTRATION by H. SANTIAGO DRUETTA) 6600万年前に地球に隕石がぶつかって鳥以外の恐竜が絶滅した後、5300万年前から1万8000年前にかけて、「恐怖の鳥(恐鳥類、フォルスラコス科)」と呼ばれるグループが南米大陸の草原をかっ歩していた。飛翔能力はないが、中には体高が3メートルを超えるものおり、広大な平原を歩き、獲物を見つけると追い詰め、先が鉤状になったくちばしを深く差し込ませて肉を引きちぎったと考えられている。(参考記事:「恐竜が絶滅した「瞬間」の化石が見つかった!」) このたび、この恐怖の鳥の足跡の化石が初めて見つかり、大きな謎だった狩りの方法がベールを脱いだ。600万年前の足跡は、彼らの一部は獲物を蹴り、押さえつけ

    600万年前の「恐怖の鳥」の足跡を初めて発見、狩りの方法が判明
  • アインシュタインの脳を盗み、「天才」を知ろうとした男の悲劇

    小さく切り分けられたアルベルト・アインシュタインの脳。セロイジンという物質の中に保存されている。(PHOTOGRAPH BY STEVE PYKE, GETTY IMAGES) ノーベル物理学賞を受賞し、人類に相対性理論とE=mc2(エネルギーと質量は等価である)の公式、光電効果の法則をもたらしたアルベルト・アインシュタインが、特別な頭脳を持っていたことは確かだ。あまりに特別だったため、1955年4月18日にプリンストン病院で亡くなったとき、勤務していた病理学者のトーマス・ハービーは、アインシュタインの脳を盗み出してしまった。 アインシュタインは、個人崇拝されることを嫌い、自分の脳も体も、研究に使われることを希望していなかった。ブライアン・ビュレル氏は、2005年に著書『Postcards from the Brain Museum(脳博物館からの葉書)』のなかで次のように述べている。「ア

    アインシュタインの脳を盗み、「天才」を知ろうとした男の悲劇
  • トルコの火山の謎を解明、マグマの源は2500km先の東アフリカ

    トルコ、ギョレメ近郊のカッパドキアの火山地帯を馬で通過する人々。トルコ内陸部の火山活動が何によって引き起こされているのかは、長い間謎とされてきた。(PHOTOGRAPH BY JOHN WREFORD, SOPA IMAGES/LIGHTROCKET/GETTY IMAGES) トルコは3つの大きなプレートの間に挟まれたアナトリアプレートの上に位置しており、世界でもとりわけ地震活動が活発な地域だ。2023年2月にトルコとシリアを襲ったマグニチュード7.8と7.5の地震は、アナトリアプレートが南に隣接するアラビアプレートに対してずれることによって発生した。(参考記事:「地震はなぜ、どのように起きるのか、世界で年平均4万人弱が犠牲」) だがこの地域には、長年科学者を悩ませてきた謎がある。それは、トルコの内陸部になぜ火山があるのかという問題だ。一般に火山活動はプレートの境界付近で起こるが、トルコ

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