執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。食品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2014年11月5日 水曜日 キーワード:食中毒 秋はジビエの季節。しかも、最近、ジビエがブームだという。専門店ができたり、ジビエ普及のイベントが各地で開かれたりしている。 急速に増えてきた野生のシカやイノシシなどによる農作物の被害を減らし、これらを食材として利用することにより、地域振興にも役立てようとの狙いが背景にある。鳥獣の保護と狩猟について定めた鳥獣保護法も、鳥獣の生息数を管理するといった側面を導入して改正され、2015年から施行される。 そんなジビエに、国による食肉の衛生管理のガイドラインがはじめて作られようとしている。 厚生労働省では、2014年7月から「野生鳥獣肉の衛生管理に関する検討会(以下、検討会)」を設け、審議を進めてきた。もとも