執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として食情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 食情報、栄養疫学で読み解く! 児林 聡美 2020年8月29日 土曜日 キーワード:栄養 前回、「日本人の食事摂取基準(食事摂取基準;文献1)」は、健康な日本人が健康を保ち、生活習慣病などの病気にかからないようにするために摂るべきエネルギーと栄養素の量を定めている、ということをご紹介しました。 この定められているエネルギーと栄養素の量が基準値のことで、食事摂取基準の中では「指標」と呼ばれています。 指標は、男女別に、そして、「15~17歳」、「18~29歳」「30~49歳」…といったふうに、0歳以上の全年齢を対象に、最大15の年齢区分に分けて示されていますし、さらに女性の場合は妊娠初期、中期、後期、授乳中の状態別にも示されてい