動物園の檻の中に閉じ込められた動物たちには、自然の中でくらす野生動物には決して見られない、変わった行動(異常行動)が引き起こされてしまいます。 特に目立つのが、同じところを行ったり来たり、首を左右に振り続けるといった同じ動作を反復して繰り返す行動です(常同行動)。 これは動物の本来の行動欲求が満たされないために、別の行動に転化されたものと言われますが、このような異常行動はまさしく動物たちのストレス度のバロメーターとなっています。 ◆ホッキョクグマの常同行動-1頭はいつまでも首を振り続け、1頭は同じところを行ったり来たりしている。 ◆ツキノワグマの常同行動-いつまでも、同じところを行ったり来たりしている。 ◆ゾウの常同行動-1頭は首と足を振り続け、1頭は行ったり来たりを繰り返す。 ◆ライオンの常同行動-歩ける空間が極度に狭く、いつまでも同じところを行ったり来たりしている。 ◆ヤブイヌの常同行