メジャーではキャンプインとほぼ同時期に年俸調停が行われるのだが、今年2度目の調停を行ったインディアンスのトレバー・バウアー投手(28)によって、あまり知られていなかった調停現場の様子が明らかになった。これが選手にとっては相当シビアで、辛辣(しんらつ)な言葉で責め立てられ、人間不信に陥るくらいのすさまじいものらしい。 調停に出席するのは選手本人と代理人、選手会の担当者、球団フロント、大リーグ機構の労務担当者、それに裁定人が3名。裁判に例えると代理人と選手会担当者が選手の弁護団、機構の労務担当者が球団側弁護団のようなもの。調停はまず、代理人が裁判の冒頭陳述のようなスピーチを行うことでスタートするという。当然のことながら球団側は低い金額を提示しているため、それを正当化するために選手の欠点をあげつらうことになり、調停室は殺伐とした雰囲気になる。 2017年のヤンキースと救援右腕デリン・ベタンセス(