若手の学者がおもしろい。東浩紀、北田暁大だけじゃない、経済でも哲学でも思想でも政治でも、元気な論客たちが爪を研いで出番を待っている! そんな彼らに突撃インタビューしていく連載です。今週からはポピュラー音楽研究の風雲児、増田聡が登場! 1971年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。明治学院大学、国立音楽大学、慶應義塾大学他の非常勤講師。音楽学・文化社会学・メディア論専攻。著作権、DJ文化からパクリ論争、君が代まで縦横無尽に論じるポピュラー音楽研究の風雲児。現代思想の語り部、内田樹を見出したことでも知られる。著書に『その音楽の〈作者〉とは誰か』(みすず書房)、共著に『音楽未来形――デジタル時代の音楽文化のゆくえ』(洋泉社)、『ポピュラー音楽とアカデミズム』(監修:三井徹/音楽之友社)、『クラシック音楽の政治学』(青弓社)、『使える新書2――21世紀の論点編』(WAV
本田透 (ほんだ・とおる) 1969年 神戸生まれ。早稲田大学卒。オタク系サイト「しろはた」運営。2004年に「キモメン王国」の建設を宣言し、モテない男たちの歓声を浴びる。DVDレコーダーとかPCのテクニカルライター、AV機器評論、アニメ・ゲーム系の仕事、萌え系ライトノベル書き、ギャルゲーのシナリオ書きなど多彩な活動。そして、書き下ろしオタク本『電波男』を発表! オタク界、キモメン界で、話題騒然となる。他にムック『魁!録画塾』『妹ゲーム大全』『鬼畜ゲーム大全』など。今後の予定は、「ゲーム大全」シリーズの第四弾、萌えエロライトノベルアンソロジー本「妹☆コレクション」の続編、など。今夏、二見書房より書き下ろしの萌えエロライトノベル刊行予定。ちなみに、『フルーツバスケット』の主人公と同じ名前だが、それ以前より使用している。 「しろはた」 『電波男』本田透/三才ブックス “いきなりで恐縮だが
「性欲の乱費は君自殺だよ、いゝ仕事は出来ないよ。瞳だけでいゝぢやないか、触れて見なくたつていゝよ。性愛の墓場まで行かなくともいゝよ」 「おれは、たまらなくなると野原へ飛び出すよ、雲にだつて女性はゐるよ、一瞬の微笑みだけでいゝんだ」 「さうだなあ、新鮮な野の朝の食卓にだな露の様に降りて来て、挨拶を取りかはし、一椀の給仕をしてくれて、すつと消え去り、又翌朝やつて来るといつた様な女性なら結婚してもいゝな」 (『童貞としての宮沢賢治』押野武志/ちくま新書より) なる名言を残したことで、生涯童貞作家としても再評価の声が高まっているようです。そんな賢治が書いた童話「土神ときつね」は、樺の木をめぐって、土神と狐が恋のさやあてを繰り広げるお話です。 鳥たちもこぞって停まりたがるきれいな樺の木には2人の友達がいました。「ごく乱暴で髪もぼろぼろの木綿糸の束のやう眼も赤くきものだってまるでわかめに似、い
このマンガ好きだったらこの小説読んでみなよー。この小説が面白いんなら、このマンガ、絶対おすすめ。そんなふうにおもしろい本の世界を倍々でひろげていきます。おお、二桁ですよ! な第10回は、キュートでたまらん死神さんマンガと小説を! 「死神」。 三日月形の大鎌を手にし、黒いマントを羽織ったりする骸骨の姿が思い起こされます。不吉です。 骸骨に象徴される死神像の起源は、中世ヨーロッパまで遡ります。14世紀半ばに猛威を振るった黒死病(ペスト)により、ヨーロッパ全土で3500万人の死者が出たといわれています。死の恐怖から逃れるため、人々は半狂乱になり、倒れるまで踊り続けました。これを「死の舞踏」(ダンス・マカブル)といいます。 のちの芸術家たちが「死の舞踏」を絵画にした際、誰かれなく訪れる死の擬人化として、踊る骸骨などが描かれました。これが現在の死神像のもとになったわけです。16世紀のフランドル
このマンガ好きだったらこの小説読んでみなよー。この小説が面白いんなら、このマンガ、絶対おすすめ。そんなふうにおもしろい本の世界を倍々でひろげていきます。第5回は人生にご用心! キケン! キケン! なマンガと小説を! はてさて。自分が思うがままの人生を生きようだなんて、うまくいくはずもありません。有為転変は世の習い、禍福はあざなえる縄の如し。そのほかいろいろ、いろいろ。おまえは世界の王様か! ってもんですよ。そんなのは希望であり願望であり無謀であります。 他人といれば、ままならぬ人間関係の狭間で、こころは軋みをあげはじめ、ひとりになればひとりになったで、理想の自分と現実の自分、セルフイメージと実像のギャップがわたしたちを苦しめます。 まったく、人生とかいうものには気をつけたほうがよろしい。それは、おそらく有害です。 さて、今回とりあげる作品は、古谷実『シガテラ』。奇しくもこのコラムがア
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