少女マンガ風モノローグは、いろんな世界を切なく見せる魔法の手法かも。「うさぎとかめ」なんかでやってもいいかもしれません。 「ねえナナ あたし達の出会いを覚えてる? あたしは運命とかかなり信じちゃうタチだから これはやっぱり運命だと思う」 これは、映画もマンガも大ヒット中の『NANA』の有名なモノローグ。 もともと「あたたたた」とか「かめはめ波〜」なんて少年マンガばかり読んできた自分にとって、少女マンガのモノローグはポエムのようで、ちょっぴり気恥ずかしかったりする。 だが、作品の余韻、切なさを盛り上げる大切な要素が、このモノローグだとも思う。 そこで、ふと「この手法で聞きなれた歌を歌ったら、新たな世界が見えるかも」と考えた。題材に選んだのは、2人(?)の微妙な関係が気になる童謡「もりのくまさん」だ。 <ねえ、くまさん。あたしたちの出会いを覚えてる? 花がいっぱい咲いてる森の道で、あたしたち、