ひよこまんじゅうは激怒した。必ずかの邪知暴虐の東京を除かなければならぬと決意した。ひよこまんじゅうには政治がわからぬ。ひよこまんじゅうは、福岡の銘菓である。頭から食べられたり、皮だけ剥がされたりしてきた。けれども邪悪に対しては、菓子一倍に敏感であった。きょう未明ひよこまんじゅうは博多を出発し、関門海峡を越え長い長い静岡越え、1000kmはなれた此の東京の駅にやって来た。ひよこまんじゅうには父も、母も無い。女房も無い。ひよこサブレーのセットがお得である。他には、羊羹にモナカ、カレーせんべいも人気だ。ひよこ形以外の洋菓子から和菓子まで取りそろえている。近々、東京オリンピックがもう一度行われるということだ。それゆえ、ひよこまんじゅうは、営業のためはるばる東京にやって来たのだ。先ず、浪漫鉄道、いい日旅立ち、AMBITIOUS JAPANを聞き終わって、ホームに降り立った。ひよこには竹馬の友がいた。