目が不自由な人向けにスマートフォンで信号の色を音声や振動で伝え道路横断を支援する機器を、警察庁が2021年度に約2000基の信号機に設置する方針を決めた。視覚障害者の横断支援システムは音響式が主流で、今年運用が始まったスマホによる支援機器は3月現在、宮城、千葉、静岡の3県の74カ所しかない。警察庁は約25億円を21年度予算の概算要求に計上。東京都や政令指定都市から整備し、その後、全国に普及させたい考えだ。 警察庁によると、17~19年に起きた視覚障害者の歩行中の交通事故死者は8人、重軽傷者は66人で、うち信号機のある横断歩道での死者は2人、重軽傷者は19人。