会社を辞めた理由は、オフィスでラジオが流れていたから。北九州市の女性(32)にとっては、体調を崩すほどにストレスが大きかった。 大学院生のころ、発達障害と診断された。卒業後、別の会社を経て、憧れていたデザインの仕事ができる会社に就職した。 仕事は楽しかった。ただ、視覚や聴覚などの感覚が過敏なため、オフィスに差し込む光にくらくらし、ラジオの音が頭の中で響いた。2次障害のうつ病が悪化したため、やむなく退職を決意。社長に障害のことを告げると、「君のために会社の環境は変えられない」と言われた。 そんなとき、インターネット上で仕事を受注する「クラウドソーシング」というサービスがあることを知った。2年半前、大手の「クラウドワークス」(東京)に登録し、フリーのイラストレーターとして、自宅でロゴやイラストの制作を請け負うようになった。 以前の職場では、「適当に」「ちょっと」と曖昧な指示を受けると、どうすべ