ブックマーク / xtech.nikkei.com (61)

  • 本当のことを言う

    「オレたち,マスゴミって呼ばれてるんだぜ,知ってた?」。向かいの席で藤堂さんが言う。もちろん知っている。小心者なので,そのことをいたく気に病んでもいる。 ゴミとか露骨に言われれば,ちょっと口を尖らせて言い訳してみたくもなる。けど,冷静に考えてみればちっとも意味があることではない。そう呼ばれるにはそれなりの理由があるわけで,弁明をしたらその「理由」がなくなるわけでもないだろうし。で,このことについて改めて考えてみることにした。 いらねーんだよ,お前ら まず,「マスゴミ」の意味である。ゴミと言うからには「不要なもの」,つまり,「偉そうにしてるけど,ちっとも役に立たないじゃないか。いらねーんだよ,お前ら」ということか。確かに年末年始のテレビ番組をつらつらと見ていて,「こりゃ,いらんと言われても仕方がないかなぁ」などと思わないでもなかった。一昔前まであったはずの,手の込んだドキュメンタリーや格ド

    本当のことを言う
  • 統制対象のシステムを絞るコマツ世界に散在する建設機械からデータ収集

    建設機械大手コマツのシステム戦略は,世界各地にあるシステムの隅々にまで統制を効かせるのではなく,統制対象を絞り込んでいることが特徴である。この点は,世界規模でシステムの共同化を進めるコニカミノルタや,十数年かけて海外拠点のシステムを標準化し,さらに世界共通システムの構築を進めているYKKと異なっている。 コマツが統制対象のシステムを絞るのは,建設機械の売り上げ世界2位という事業規模の大きさと,情報システム部門の限られた人的リソースのバランスを考慮した結果だ。 同社は連結対象のグループ会社だけで国内外に188社を抱え,都市部だけでなく郊外の工事現場や鉱山などにも顧客がいる(写真1)。日の情報システム部門の限られた人的リソースでは,これら世界各地に散在するシステムを一から十まで統制することは難しい。だからこそ,「統制を効かせるべき対象は何か,“自律”に任せる部分はどこかを,じっくり議論したう

    統制対象のシステムを絞るコマツ世界に散在する建設機械からデータ収集
  • 「絶対に払わないで!」――4%のユーザーが「架空請求」に支払い

    情報処理推進機構(IPA)は2007年12月4日、インターネットユーザーを対象に実施した、情報セキュリティに関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、Webやメールで覚えのない料金を請求されたことのあるユーザーのおよそ4%が、その料金を支払った経験があるという。 今回の調査は、Webサイト上で実施したもの。対象は15歳以上の一般ユーザー。有効回答数は5160。調査日は2007年7月6日から7月9日。一般ユーザーのセキュリティ用語の認知度や対策の実施状況、被害状況などを把握し、IPAが発信する対策情報や啓発活動などを改善するために役立てることが目的。 被害状況に関する調査では、「被害に遭ったことはない/分からない」が最も多く57.8%(図1)。次いで、「知らない相手から大量のメールが送られてきた」が24.5%、「ウイルスに感染した(対策ソフトが検出したケースを含む)」が17.3%(

    「絶対に払わないで!」――4%のユーザーが「架空請求」に支払い
  • 梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(後編):ITpro

    「オープンソースが成し遂げたものづくりやコミュニティのような,小さくても確実な幸福感が得られるような場所が,よりよく生きたいと思っている人たちの数だけ,ネットの上にできたらいいな」(梅田氏)。「僕が追求するのはオープンソースであるかどうかよりも,個々の技術者が幸せかどうかなんです」(まつもと氏)――梅田望夫氏とまつもとゆきひろ氏の対談,後編は新しい時代の新しい幸福とそれを実現する生き方へと話が及ぶ。 <<前編へ<< ネットの上の「小さくとも確実な幸福感が得られる場所」 梅田 まつもとさんにとっての「幸せ」って何ですか。 まつもと ご飯がべられる範囲で,好きなことを日がな一日やっていられれば幸せですね(笑)。 梅田 「ご飯がべられる」の定義もいろいろありますよね。今日飯をえればいいとか,蓄えがないといけないとか。 まつもと 蓄えはあったほうがいいですね。生活に不安がない程度に。 梅田 

    梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(後編):ITpro
  • 第2回 役所の窓口業務をどうやって見直すのか

    前回のコラムでは、「総合窓口」の実現に向け課題として、次の5つの壁があることを指摘した。 窓口業務の見直し対する壁 人や組織の壁 庁舎・フロアの壁 予算の壁 システムの壁 その中でも、「1.窓口業務の見直しに対する壁」こそが、まさに「総合窓口」の実現に向けて最も大きな難関だといえるだろう。そこで今回は、この壁の克服方法について、住民の視点である“顧客目線”に基づいて検討していきたい。 第一の壁は自治体職員自身が作った 「1.窓口業務の見直しに対する壁」とは、中央省庁による「縦割り行政」によって成り立っている窓口業務と、行政サービスの「申請主義」による業務を、従来通りに「これからもそのように進めて当然」考えている自治体職員による抵抗である(その背景については、別項を参照)。 我々が自治体を訪問して「総合窓口」について話をすると、「(従来の窓口の方が)専門的に相談対応が出来て処理できるから、そ

    第2回 役所の窓口業務をどうやって見直すのか
  • 第31回 コンピュータの原理原則を忘れるな

    記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの質は今でも変わりません。 IT革命なる意味不明の言葉が跋扈する一方で,コンピュータに関する原理原則が失われている。一例として,「利用者が誤りなくデータを入力できるインタフェースが重要」という原則の軽視がある。病院におけるデータ誤入力による死亡事故は,原則軽視がもたらした悲劇ではないか。アルゴリズムなど計算機科学を軽視し,ソフト・ベンダーの認定資格を重視する風潮も非常に危険である。 米田 英一 2000年12月4日付の朝刊各紙や朝のテレビ番組で,富山高岡市民病院における投薬ミスについて報じられた。肺炎と診断されて入院していた男性患者の体内の炎症を抑えるため,男性担当医は体内の炎症を抑える「サクシゾン」という副腎皮質ホルモン剤(ステロイド

    第31回 コンピュータの原理原則を忘れるな
  • ITは本当に企業の競争力を高めるのか

    いずれの企業も,この厳しい環境の中で生き残り・発展するために,日夜努力している。その有力な手段としてITがある。だが,ここで改めて考えてみたい。IT当に企業の競争力を高めることができるのだろうか。 総務省調査に見る情報化投資の効果 総務省の「平成18年度通信利用動向調査の結果」(調査対象:常用雇用者規模100名以上の企業1836社,調査時期:平成19年2月)に,興味ある結果が報告されている。 同調査では「商品又はサービスの質の向上」「商品又はサービスの範囲の拡大」など8つのテーマについて,「情報化投資における効果の程度」を質問している。その結果を見ると,なんと効果を認めている企業の構成比は26%強から50%弱までしかない。その一方で,明確に効果を認めていない企業は21%強から35%強にもなる(このほかの選択肢は「分からない」,「無回答」。調査結果は,調査概要の28ページに記載されている

    ITは本当に企業の競争力を高めるのか
  • 梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(前編):ITpro

    まつもとゆきひろ ネットワーク応用通信研究所 フェロー 楽天 楽天技術研究所フェロー Rubyアソシエーション理事長。Rubyの作者 Blog「Matzにっき」 まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡---梅田望夫氏の著書「ウェブ時代をゆく」の中の節のタイトルである。「時代の巨大な変化の中で個人がどう生きるべきか」をテーマにしたというこのの中で,Rubyを生み「オープンソースで飯をう」生き方を実践するまつもと氏の生き方に,梅田氏は何を見い出したのか。梅田氏とまつもと氏が,インターネットがもたらす新しい時代の新しい仕事,新しい生き方を語る。 まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡 ――梅田望夫さんの新刊「ウェブ時代をゆく」には,「まつもとゆきひろの起こした小さな奇跡」という節があります。こので何を伝えようとされ,なぜまつもとさんを紹介されたのでしょうか。 梅田 いま,インターネットの切り拓

    梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(前編):ITpro
  • タブレットPCを使って「文献を批判的に読む訓練」,東大が授業を公開

    東京大学は11月30日,タブレットPCを使って学生の読解力を鍛えるという授業の模様を報道陣に公開した。マイクロソフトの寄附で設立した研究部門が開発するタブレットPC用ソフト「MEET eJournalPlus」を使い,「文献を批判的に読み解く,批判的読解力を育成する」(東大)としている。東大は2008年7月に,MEET eJournalPlusをフリー・ソフトウエアとして公開する予定。 研究部門の名称は「マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(略称MEET)」。MEETは先進的な教育環境の開発や評価に取り組んでおり,2007年2月にもNHK番組のアーカイブNHKアーカイブス」のコンテンツを学生が自由に閲覧できるようにした教育用ソフト「MEET Video Explorer」を公開している(関連記事:タブレットPCNHK映像を使う「世界初」の授業、東大が公開)。 今回公開した「MEET

    タブレットPCを使って「文献を批判的に読む訓練」,東大が授業を公開
  • 「勝手に絶望する若者たち」は自分のことを笑えるか

    座右の銘を尋ねられたことはないが,もし質問されたら,“Laugh your life”と答えたい。単純な言葉だが,要するに,厳しい事態に直面した時,悩んだり,落ち込んだり,愚痴ったりする前に,自分のことを笑ってみる,という意味だと思っている。 ITproに関係ある話になるかどうか分からないが,ここ数年,気になっていたものの,書きあぐねていたことについて書く。 時が経つのは早いもので記者になって22年が経過し,自分ではそうした意識はあまりないが,経験年数を見る限り,立派なベテランになってしまった。年のことなど気にせず,好き勝手に原稿だけ書いておればよいのなら,これほど楽しい仕事はないが,そういうわけにもいかず,ベテランの責任とは何か,といったなかなか難しいことを時折考える。 やはり,仕事で成果を出す,後輩の面倒を見る,の二つだろう。記者の成果とは何かとなると大変厄介な話になるので今回は触れな

    「勝手に絶望する若者たち」は自分のことを笑えるか
  • 第29回 「ビジネス・スキル」が仕事の差に直結

    記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたITマネジメントの質は今でも変わりません。 仕事ができる人とできない人,信頼される人と信頼されない人。どんな会社にも2種類の人たちが存在する。期待通り,もしくは期待以上の成果を上げてくれる人材は少数派である。同じ社員なのに,なぜ大きな能力差が生まれるのか。疑問に思う経営者やマネジメントも多いことだろう。この疑問にこたえ,人材育成という重要な経営課題を解決する処方箋が,「ビジネス・スキル」への着目である。 池田 輝久 新入社員として入ってきたときは,間違いなく全員がやる気満々であったはずだ。その時点で,「できる人」,「できない人」という区別はなかった。「いや,入社のときすでに力量の差があったが,それを見抜けなかったのだ」と言う方もいるかもしれない。だが,

    第29回 「ビジネス・スキル」が仕事の差に直結
  • 最終回 知識偏重が成績不振を招く「泥臭い営業活動」の勧め

    IT業界ではコンサルティング力を高めることが合言葉になっている。そのため、スキルアップに努める営業担当者が少なくない。しかし、必ずしも営業成績の向上につながっているとは限らない。最終回の今号は、最近のソリューションプロバイダの営業現場で見られる問題点を指摘する。 営業スタイルは十人十色ですが、最近、当社に在籍している成績優秀な若手営業マンを見ていて、「なるほど。好成績を残すだけのことはある」と感心しました。この営業マンは入社6年目の28歳。新規顧客を開拓するため、飛び込み営業する営業担当者は少なくありませんが、この営業マンのフォローに驚いたのです。 初めて訪ねたところで雑談を交えながら、まずは飛び込んだ企業の課題や情報システムの現状の把握に努めます。領を発揮するのはここからです。帰社すると、その日に訪問した見込み客の社名、担当者名、訪問日、教えていただいた課題などを大学ノートに書き込みま

    最終回 知識偏重が成績不振を招く「泥臭い営業活動」の勧め
  • 会社は伸び,人が増え,そして問題が起こる

    グループウエア「サイボウズ Office」のバージョン2,バージョン3,バージョン4とリリースするごとに,サイボウズの業績は伸びていきました。スタートしたときは3人だった社員数も,10人,20人と増えていきました。事務所には,毎日ご注文のメールやFAXが届いていました。上場の話もちらほら出始めました。 このように書きますと,さぞかし社内は明るい雰囲気だったと思われるかも知れません。しかしながら,実態は逆でした。殺伐とした雰囲気の中で業務は進んでいました。なぜでしょうか? ソフトを買っていただくお客様が増えると,それに比例するように問い合わせの数が増えます。新バージョンがリリースされたときは,数カ月で2倍以上になることもありました。すると,サポート部のメンバーも2倍以上に増やさなければ,お返事を返しきれないのです。 もちろん人材採用は積極的に進めていました。しかし,採用した後には教育が必要で

    会社は伸び,人が増え,そして問題が起こる
  • 第1回 財務諸表から顧客の課題を分析,導入効果の認識にも活用しよう

    付加価値の高い提案活動には、顧客企業が置かれている現状と目標を的確に把握する能力が求められます。そして財務情報の理解は、その有効な手段です。財務諸表の基的な活用方法や顧客企業の抱える課題を発見するテクニック、実際の提案活動における活用方法について、6回にわたって解説します。 「来週までに提案書を用意してほしい」「当社の戦略を十分に踏まえ、そこに寄与するような提案をしてもらえないか」。数年前に比べると、顧客企業の事業のスピード感は速く、ITソリューションへの期待レベルも格段に高くなっています。その要求を十分に理解した提案ができているでしょうか。 日経済の回復や盛んなM&Aなどを受け、企業の経営姿勢は「企業価値の向上」を目指した攻めの戦略へと大きくシフトしてきました。経営コンサルティングのシーンにおいても、例えば「選択と集中」を経て絞り込まれた事業の成長戦略立案などの案件を通じ、この変化を

    第1回 財務諸表から顧客の課題を分析,導入効果の認識にも活用しよう
  • リスク3:開発と運用が分離できていない

    ITエンジニアの権限が分離できていないことも,正しい財務報告を阻害する大きなリスクとなる。例えば,現金相当の「ポイント」を扱うアプリケーションの開発と運用が同じ人物だったとすると,自分のアカウントのポイントを不正に増やすことができてしまう。 ITエンジニアの権限が分離できていないことも,正しい財務報告を阻害する大きなリスクとなる。例えば,現金相当の「ポイント」を扱うアプリケーションの開発と運用が同じ人物だったとすると,自分のアカウントのポイントを不正に増やすといったことができてしまう。開発と運用の権限を1人のエンジニアが持っていると,自分に都合のいいようにプログラムを書き換えて,それを番プログラムに適用させることが可能になるからだ。 開発者がDBに触るのはダメ とはいえ,アプリケーションごとに開発と運用を明確に分けていないケースは多いと思われる。特に,少ない人数で運営しているシステム

    リスク3:開発と運用が分離できていない
  • バブル世代の上司たちの「人を使い育てる能力」に大きな疑問を感じています。:ITpro

    Q: SEに転職したいが,心配なことばかりで就職活動が進みません。 私は仕事をして半年ほどで,人間関係によりうつ状態となりました。自分の弱さに自身が持てず,次の職場でも同じことになるのではないかと思い,次の1歩がなかなか踏み出せずにいます。前職は製造だったのですが,次はSEに転職したいと考えています。しかし知識が足りないのではないか,また派遣されるのではないか,と心配なことばかりで就職活動が進みません。どうしたらよいのでしょうか。 (製造業/男性・23歳) A:分からないことは先輩に聞きまくり,毎日自分の実績をほめろ 若い方の典型的な悩みですね。 どんな職場でも仕事に慣れるまでには年数がかかります。特に職人的な色合いの濃いエンジニアの世界では最低5年ぐらい経験しないと一人前にはなれません。自信が持てないのは,「自分の弱さ」のせいではなく,若いから当たり前なのです。 一般に経験も自信もない「

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  • 高リスクの脅威が3つ--どうする日本の電子投票

    「現在の日の電子投票は,特に,情報セキュリティの信頼性を技術的な対策で確保しているとは言えず,悪意のある選挙管理関係者や開発者による不正が行われる可能性がある」--10月末に,このような論文が情報処理学会の「コンピュータセキュリティシンポジウム CSS2007」で発表された。 発表したのはカーネギーメロン大学日校の久光弘記氏と武田圭史教授。詳しくは論文(「現行電子投票システムの選挙への適用に関する安全性分析」)を参照していただくとして,ここでは概略を紹介しよう。まず,久光・武田両氏は技術面,運用面の両面から電子投票について分析・評価を行った。技術面については,これまで国内の電子投票に利用された実績のあるベンダー4社に出向き,独自に作成したチェックリストに基づいて機器のテストを実施した。運用面については,電子投票を実施した自治体にアンケートを行った。国内で実際に行われた電子投票について,

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  • Part3 メンタルに強い現場を作る

    うつ病の原因として,職場の人間関係がよく挙げられるが,それにとらわれすぎるべきではない。当の原因は別にあるケースも多い」。 社会経済生産性部の今井氏はこう指摘する。同生産性部で実施したアンケート調査を基に,うつ病とストレスの相関を調べたところ,「職場の人間関係」よりも「仕事の正確度」の方が大きく影響しているとの結果が出た。 「ミスをしてしまった,納期に間に合わない,スキルがない,といった状況が現場に生まれる。担当者はそれを隠そうとする。隠すことがストレスになる。先の見通しが立たない,自分の居場所がない,と感じるようになり,うつ病に至る」(今井氏)。 仕事が正確な現場とはどういうものか。今井氏はチェックポイントとして次の4点を挙げる。 ・何をすればよいかが分かっている ・その仕事をする理由を理解している ・どうすればよいかも分かっている ・それができている これらができている現場であ

    Part3 メンタルに強い現場を作る
  • 第1回 計画は営業の基本業務,提案に必須のツールを作れ

    顧客別に営業の基構想をまとめた「アカウントプラン」は、今やソリューション営業に不可欠なツールと言えます。この連載ではアカウントプランに対する誤解を解いたうえで、顧客の経営課題を把握し、ツボを押えたソリューションを提案するうえで強力な武器となるアカウントプランの作成・活用法を基礎から解説します。 「アカウントプランとは、顧客のビジネスを理解したうえで解決すべき課題を体系的にとらえ、長期的・継続的にソリューションを提供するための目論見である」。これが筆者の所属する日コンサルタントグループにおいて、ソリューション営業にかかわるコンサルティングチームが導き出したアカウントプランの定義です。 営業パーソンに多い“アカウントプラン否定派” アカウントプランとは、顧客別に営業活動の基構想、つまり「どのようにソリューション営業を推進するのか」を文書としてまとめたものです(図1)。営業パーソンが顧客を

    第1回 計画は営業の基本業務,提案に必須のツールを作れ
  • 三菱総研がITサービス事業を強化する理由

    三菱総合研究所(MRI)がITサービス事業の強化に動き始めようとしている。同社の田中將介社長は「当社の強みであるシンクタンク機能を生かしたコンサルティングとシステム構築を展開していく」とし、M&A(企業の合併・買収)などアライアンスを強力に推し進める考えを明らかにした。 MRIには、研究・調査に携わる人員が約650人(全体は約800人)いる。先端技術などの研究・調査や戦略立案・計画策定を手掛けてきたものの、その実現に関与してこなかった。いわば空理空論の世界にとどまっていたわけだ。そこから脱するために、コンサルティングからシステム構築まで請け負える体制の整備が欠かせないとし、ITサービス事業強化に乗り出すわけだ。ただし、「シンクタンクのあるべき姿を追求した答えであって、システム開発会社のあるべき姿とは異なる」(田中氏)とし、既存のシステム開発会社とは一線を画するという。 それでもITサービス

    三菱総研がITサービス事業を強化する理由