先月回想記『Girl in a Band: A Memoir』を刊行したキム・ゴードンだが、ザ・ルーツのクエストラヴがニューヨーク・タイムス紙の書評でこの本を絶賛している。 「キム・ゴードンの回想記となると、ぼく個人にとってはかなりツボなのだ」とクエストラヴはかなりひいき目であることを打ち明けつつ、ソニック・ユースを次のような経緯で知っていたことも明かしている。 「ぼくはソニック・ユースの音楽はかなりよく知っているが、そのわけのひとつには高校の放課後にレコード店でバイトをしていたからで、その店でソニック・ユースは棚のソーシャル・ディストーションとサウンドガーデンの見出しの間に置かれていた」 クエストラヴは本がいきなり「終わり」と題された章で始まり、キムとサーストン・ムーアの離婚発表直前にソニック・ユースがブラジルのサンパウロで行った最後のライヴを振り返って「生まれてこの方こんなに孤独を感じ