地下街が発達している名古屋。地下街の総面積は東京、大阪に次いで全国3位で、人口比率は堂々の全国トップだ。中でも最も規模が大きいのは名古屋駅周辺だが、そこから地下鉄で1区間の伏見駅に、地元の人も知る人ぞ知る地下街がある。 伏見地下街は、昭和32年(1957)開業と全国でも屈指の老舗地下街。もともと地上の繊維問屋が、共同で開発した異色の地下空間で、当初は衣料品店が中心だった。近年、空き店舗が目立っていたが、ここ半年あまりで突如人気のスポットに。立ち飲み店が次々とオープンし、一大飲み屋横町に生まれ変わっているのだ。 シャッター街化しつつあったが、今年に入って飲み屋が急増した伏見地下街。3年前開催の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で描かれたトリックアートが、床や壁に残されている