龍谷大(京都市)経営学部の学生が教員不足でゼミ(演習)を受講できず、学習権を侵害されているとして、同学部の学生や教員の有志が30日、京都弁護士会人権擁護委員会に人権救済を申し立てた。 申立書などによると、同学部には2年生の後期から受講するゼミが数年前に25あったが、今年度は17に減少。専任教員1人あたりの学生数54・5人は、法学部(32・4人)や文学部(37・1人)などと比べて多く、今年度は2年生約500人のうち、約15%にあたる80人前後が、ゼミを受講できない「未ゼミ生」となっているという。 学生側は今年6月、改善を求める学生327人分の署名を大学に提出したが、大学側は適切な対応を取らず、学習権侵害を放置した、と主張している。龍谷大学長室(広報)は「申立書を見ていないので、コメントできない」としている。