「ジャストシステムの訴えを認め、東京地方裁判所での判決を破棄。訴訟費用も松下電器産業が支払うものとする」。 松下が、ジャストシステムのワープロソフト「一太郎」とグラフィック・ソフト「花子」が同社の特許を侵害しているとして、販売差し止めを求めた裁判において、知的財産高等裁判所は9月30日、ジャストシステムの逆転勝訴を言い渡した。 ジャストと松下の間で問題となった特許は、「ヘルプ・アイコンを指定し、別のアイコンの位置にドラッグすると、そのアイコンの機能が表示される」というユーザー・インタフェースに関するもの(写真)。特許は、松下が1989年に出願し、98年7月に成立している(特許番号2803236)。 松下は2004年8月、東京地方裁判所(東京地裁)に、「一太郎・花子が松下の所有する特許を侵害している」としてジャストシステムを訴えていた。今年2月1日に東京地裁は松下の訴えを認め、「一太郎」と「