2007年10月19日、赤い水をたたえるローマ(Rome)のトレビの泉。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON 【10月20日 AFP】イタリアの首都ローマ(Rome)で19日、無政府主義者と称する一団が観光名所トレビの泉(Trevi Fountain)に染料を投げ込む事件が発生し、泉の水が深紅に染まった。 泉の周辺にまかれたビラには前日18日に始まったローマ映画祭(RomeFilmFest)について、1500万ユーロ(約25億円)の予算を批判した上で、「主催者は(会場だけに)赤いカーペットを敷きたがっているが、われわれはローマ全市を赤く染めたい」と書かれていた。 グループは「われわれはぜい弱な立場にある高齢者や病人であり、労働者や学生だ」と主張。「灰色でブルジョア的な社会に」異を唱えるとし、「この灰色を朱に染めることを使命とする」と述べている。 ビラは「われわれは今日、偽りの権力