エビやイカ、カボチャなどが入った、ボリュームたっぷりの天丼(29日、東京都千代田区で)=柳沼晃太朗撮影 ボリュームのある天ぷらと手頃な価格で親しまれてきた東京都千代田区神田神保町の天丼店「いもや」が31日、半世紀以上の歴史に幕を下ろす。 連日、多くの常連客らが列を作り、閉店を惜しんでいる。 いもやは1959年、故・宮田三朗(さぶろう)さんが創業。一時は7店舗の直営店があったが、約10年前に宮田さんが亡くなり、神田神保町の天丼店と近くのトンカツ店の2店舗に。人手不足で従業員の確保が難しくなった上、運営会社の社長を務める宮田さんの妻・静子さん(85)も高齢となり、両店舗を閉めることにした。 天丼は、エビやイカなど5種類ほどの天ぷらが器にあふれんばかりに盛られ、しじみのみそ汁も付いて650円。かつては500円台で提供していたこともあった。宮田さんの娘の由香さん(53)は「近隣の大学生や営業回りの