2年近く続いている新型コロナとの闘いは、北朝鮮も例外ではない。防疫体制の崩壊が体制崩壊につながりかねない状況下、世界との断絶を宣言した北朝鮮だが、残念なことに、平壌でクラスターが発生した。出前でコロナが広がったという。どういう出前だったのか。 (過去分は以下をご覧ください) ◎「北朝鮮25時」 (郭 文完:大韓フィルム映画製作社代表) 平壌市中区域の蒼光洞(チャングァンドン)に、在日帰国者が住むマンションがある。8階建ての古いマンションで、ワンフロアに1世帯、朝鮮総連商工人出身の帰国者8世帯が暮らしている。 それぞれの部屋は平均60坪ほどで、北朝鮮政府に多額の寄付をした「大金持ち帰国者」のために建設されたマンションだ。 そのマンションには、対北朝鮮制裁が始まる前まで「トントン商人」が頻繁に出入りしていた。家のドアをトントンと叩くことから名付けられた、訪問販売者たちである。 羽振りのいい在日