免疫細胞たちの「学校」は体中の細胞の展覧会でした。 米国のハーバード大学(Harvard University)で行われた研究によって、生まれたての免疫細胞(T細胞)たちが自分の体を攻撃しないように学ぶ「学校(胸腺)」において、皮膚・筋肉・肺・肝臓・腸などあらゆる体の細胞を真似る「模倣細胞」が展示されていることが発見されました。 未熟なT細胞たちは、この模倣細胞をリアルな教材として覚え込むことで、自己(味方)と非自己(敵)の区別する能力を獲得していたようです。 研究成果は免疫システムの根本にかかわるものであり、極めて重大な発見と言えます。 しかし学校となる胸腺では、いったいどんな仕組みで体中の模倣が行われていたのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年6月16日に『Cell』にて掲載されました。
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