公園や道端で、雨の日などによく目にするカタツムリ。ほとんどが右巻きだが、沖縄には左巻きのカタツムリが何種類かいる。右巻きばかりの集団の中では左巻きは交尾相手にめぐまれず圧倒的に不利なはずなのに、なぜ左巻きが進化してきたのか? 長年解けなかったその謎に、「右巻きカタツムリを食べるのが得意な右利きのヘビがいたから」という仮説で挑んだのが早稲田大学の細先生。仮説をどのように検証し、大昔に起きた進化の秘密に迫ったのだろう? 1980年和歌山県田辺市生まれ。2003年京都大学総合人間学部卒業。05年同大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程修士号取得退学。08年同大学大学院理学研究科生物科学専攻修了。博士(理学)。東北大学大学院生命科学研究科、Naturalis Biodiversity Center(オランダ)等でのポスドクののち、京都大学白眉センター特定助教、東京大学大学院理学系研