IMFは、深刻な財政悪化に陥っているギリシャに対し、技術的な 支援の可能性を探るため、調査団を派遣すると発表した。 今後数カ月に年金改革や税制、予算管理、さらに直接的な支援など についても調査対象としている。 今回の調査団派遣は、ギリシャ政府の要請に基づくものだという。 IMFが通常、加盟国を対象に毎回実施している通常の監督業務の 一環だという。 ギリシャはここ2年間で財政赤字が膨らみ続け、金融市場では債務 返済能力への懸念から、国債利回りが一層の上昇懸念となっている。 同国は欧州単一通貨ユーロを導入しており、財政悪化は他のユーロ 導入国の問題に発展しつつあるのは事実だ。 ギリシャの財務相は、財政赤字を今年3割以上削減する方針を来年 初めにまとめると明らかにした。 さらに金利上昇により、借り入れのコストは確かに上がっているが、 債務不履行(デフォルト)のシナリオ