原油高の影響で包装資材が全般に値上がりする中、流通、外食大手の眼前に、割り箸の値上げという新たな難題が浮上している。 ある大手コンビニエンスストアは2月下旬、店舗向けの割り箸の価格を15%上げた。「店舗の売上高の3分の1に当たる弁当類のほか、カップ麺につける必要がある。多数の商品にかかわり、オーナーのクレームの原因になるだけに避けたかったのだが」(コンビニ)とつらい表情を見せる。 関東、九州などに持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」を展開し、全国約2400店舗で、年間3億膳以上の割り箸を渡すプレナス(東京証券取引所第1部上場)も、この春に店舗に売り渡す割り箸の価格を4割上げる。 全面的に中国に依存したツケ 一般的に、値上げが浸透しにくい川下企業に、一挙に値上げが広がった理由は何か――。 きっかけは昨年11月。「割り箸を5割値上げする。さもなくば輸出数量を制限する」。中国の輸出会社の団体「