タグ

ブックマーク / kanimaster.hatenadiary.org (2)

  • 男のカレー - 蟹亭奇譚

    絶対に、ケチをつけてはいけない料理。それは、年配の女性が煮た黒豆。そしてもう一つは、男が作るカレーです。 黒豆もカレーも、作った人にとっては、ほとんどアイデンティティーのような役割を果たしていることが多いものです。たとえピンとこない味であっても、 「すごい、これお作りになったんですか? おいしーい!」 と、大仰なくらいにほめておいた方が、後々のため、だったりする。 酒井順子 『箸の上げ下ろし』 より 「男のカレー」 褒め言葉の中に毒がある。批判的な物言いの中に愛情がある。酒井順子のエッセイは、この語り口こそが魅力であり、どれも素晴らしい。 さて、こだわりの 《男のカレー》 を作る男の扱いにくさについて、さんざん言われっぱなしではシャクなので、僕も一言物申してみることにする。 《男のカレー》 は祝祭である。 《男のカレー》 を作るとき、彼はヒーローになる。 カレーを作れないアメリカンなお父

    男のカレー - 蟹亭奇譚
    anhelo
    anhelo 2009/08/29
    男のカレー、女の黒豆にけちをつけてはいけない。ある種プライド。確かにそういうところはあるかも。一般的に旨いとされる男のカレーの作り方に対する反論も
  • 猫と寝る夜 - 蟹亭奇譚

    夜、寝室へ上がろうとすると、のケイがついて来て、さっさと布団にもぐり込む。最近は掛け布団の下だと暑苦しいらしく、上から乗る格好である。僕の脇腹のあたりに体を寄せ、頭は脇の下に埋めるように寝ている。 だが、ケイは寝たふりをしているだけなのである。しばらく静かにした後、彼女はそっと起きだして、寝室の半開きのドアを押し開け、階段をとことこと降りて行くのだ。 ケイは飼い主に甘えて布団に乗ってくるのではなく、わが子を寝かしつけるように、僕を寝かせているのである。

    猫と寝る夜 - 蟹亭奇譚
    anhelo
    anhelo 2009/05/25
    ケイは寝たふりをしているだけなのである。しばらく静かにした後、彼女はそっと起きだして、寝室の半開きのドアを押し開け、階段をとこ とこと降りて行くのだ。ケイは飼い主に甘えて布団に乗ってくるのではなく、わ
  • 1