突然ですが、みなさんは「ネタバレ」を許すことができますか?ネタバレとは、物語などの顛末を知らない人に明かしてしまうこと。「内容を知っているぶん理解が深まる」というOK派もいますが、物語は感情の移ろいがあってこそ深く心に刻まれるもの。ネタバレに合うと「楽しみが半減した!」と、許せない気持ちになる人(NG派)も多いはずです。ネタバレされたら最後、知る前の自分には戻れませんからね。 だからこそ、ネタバレにはセンシティブになるのですが……世の中にはそんなことを一切気にせず観に行ける舞台があります。それが、鈴村健一さんがプロデュースする 舞台「AD-LIVE(アドリブ)」。その名の通り、セリフや立ち回りに関するシナリオは一切なし。“舞台設定”と“決められた時間に起こる現象”にあわせ、その場でセリフと物語を組み立てていく、いわば究極の即興劇です。舞台の観劇者はもちろんのこと、壇上に立つ演者すらもその後