トライアック(triac)は3端子をもつ半導体スイッチング素子の一種で、双方向に電流を流せることからACスイッチとして広く用いられている。また、ACの1/2サイクルごとにオン期間を変化させることで、負荷に供給電力するAC電力を簡単に制御できる(位相制御)。 原理的には、単方向の整流・スイッチング素子である逆阻止3端子サイリスタを逆並列接続して双方向化したものと見なせる。 ゲート端子にトリガパルス電流を与えると、そのとき順バイアスされていた側のサイリスタが導通する。ACの1/2サイクルが終了すると、導通していたサイリスタは逆バイアスになって遮断される。したがって、最大1/2サイクルだけオンになり、自動的にオフに戻るスイッチとして動作する。
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