日本の地名には、自然の地形を示す漢字を取り入れたものが多く見られます。 川はほとんどが「○○川」となるのが一般的です。池や沼、湖も同様で、地名を読むにしてもあまり迷うことはあまりありません。 ところが、山の場合は、「○○山」「○○岳」「○○嶽」などさまざまな表し方があります。 「○○山」も「○○ヤマ」であったり「○○サン」「○○ザン」であったりします(ほかに「セン・ゼン」の読みもあります)。「岳」も「ダケ・ガク」どちらか迷うことがあります。 相撲のしこ名も「サン」「ザン」両方あります。 やはり山は「山容」ということばがあるように、山の姿、形、存在感、生活との結びつきなどで呼び方が変わるのかもしれません。 手もとにあるNHKアナウンス室と放送文化研究所の合同編集の『全国市町村名の読み方』には、のべ302の「○○山」が載っていますが、「ヤマ」と読むものが130、「サン」が100、「ザン」が59