『絞首台の上のカササギ』(こうしゅだいのうえのカササギ、蘭: De ekster op de galg, 英: The Magpie on the Gallows)は、フランドルの画家ピーテル・ブリューゲルが1568年に描いた絵画[1]。『絞首台のカササギ』とも[2]。 概要[編集] 晩年のブリューゲルは、より一層低い視点による身近なシーンを描いていた。しかしながら、本作では以前と同じように、16世紀前半にネーデルラントで描かれた「世界風景画」 (en:World landscape) の伝統に連なるパノラマ風景画に舞い戻っている[3]。 本作は、遺作とされており、画家は身近な暮らしの情景やその中に潜んでいる不安や恐怖を、広く大きい自然とともに描き出している。カレル・ヴァン・マンデルは、1604年発表の『北方画家列伝』の中で、「ブリューゲルは遺言によってこの絵を妻に遺し、カササギによって口