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ブックマーク / komatsu.seikatsusha.me (1)

  • 本当の悪は平凡な人間の凡庸な悪 「ハンナ・アーレント」の哲学 - 小松久子

    実在したドイツ生まれのユダヤ人哲学者を主人公に据えた映画『ハンナ・アーレント』をみてきました。ナチによる弾圧から生き延びたハンナが、ニューヨークの大学で教鞭をとっていた時期、1960年にホロコースト加害者のアイヒマンが逮捕される場面から映画は始まります。 ハンナは彼の裁判を傍聴すると決め、名門雑誌『ニューヨーカー』の依頼に応じてレポートを執筆することにします。アイヒマンは、ナチ親衛隊員としてユダヤ人を強制収容所に移送する列車を動かした責任者です。彼の指示で大量殺人が行われたのだから、レポートは極悪人を糾弾するものになるはずでした。 ところが、傍聴席で見たアイヒマンは「ふつうの」人だった。そのことにハンナは衝撃を受けます。彼は命令に従っただけ。ただの役人。――そして、そのことを率直に「彼が20世紀最悪の犯罪者になったのは思考不能だったからだ」と書いた文章が『ニューヨーカー』に掲載されると、た

    本当の悪は平凡な人間の凡庸な悪 「ハンナ・アーレント」の哲学 - 小松久子
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