個人のモチベーションや組織へのエンゲージメントを分析することで、組織やチームが抱えるコミュニケーションの問題を解決します 【書籍レビュー】2010年に発刊された『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク講談社2010)は、10年の時を経てもその内容が色褪せるどころか、その予言が現実に色濃く反映されていると感じられる。 ガムシャラな働きかた、労働時間と連動した報酬は右肩上がりの労働闘争時代の遺物だ。「失われた20年」に青年時代を過ごしたY世代、Z世代の関心はそこにはない。 Y世代、Z世代は、もちろん豊かな生活を送れる程度の賃金は必要であるとの認識だが、働くことの意味ややりたいことの実現に移行している。 これが意味するのは、会社員であっても自身のキャリアを自ら決定するという意識づけが重要であるということ、また自ら内発的に動機づけることができない人はまさに