著者:古賀茂明(こが・しげあき) 「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元経産省改革派官僚、国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長。2011年退官。元報道ステーションコメンテーター。「シナプス 古賀茂明サロン」主催。5月末に『日本中枢の狂謀』刊行予定(写真/筆者提供)この記事の写真をすべて見る 2017年の通常国会が18日で閉会し、どさくさの中で大きな批判も受けないまま重要法案が国会提出さえされないまま、先送りになってしまった。 受動喫煙対策強化を盛り込んだ「健康増進法改正案」もその1つだ。 報道ではいろいろ言われているが、一言で言えば、やらなければいけないと誰もがわかっているが、自民党の利権政治家が厚生労働省の案に反対してこれを阻止してしまったというのが真相である。 受動喫煙が健康に深刻な被害をもたらすことは様々な科学的なデータが証明している。受動喫煙は肺がん