こんばんわ、オカルト・怪談を研究している、吉田悠軌と申します。 団地のある風景って、なんだかノスタルジーをそそりますよね。でも同時に「怖さ」も感じませんか? あの古くて大きくて画一的な建物の中に、何かが隠されているような……。『クロユリ団地』というホラー映画も公開されることですし、ちょっと「団地の怖さ」について考えてみましょう。 戦後、東京に集まった労働者たちの住宅難を解消すべく、公営の集合住宅が次々と建設されていきました。その中でも、都営住宅の第一号が1949年に建てられたのが戸山ハイツ(新宿区)。いわゆる「団地」というイメージを決定づけた存在でもあります。今回はこの団地をとりあげてみましょう。 【戸山ハイツの怖さ】 ■“限界集落”とも呼ばれる、独特の落ちぶれ感 僕自身も学生時代、戸山ハイツ脇の寿司屋でアルバイトをしており、この団地には何度も出前に行ったことがあります。当時感じていたのは