2月といえば入試シーズン。大量の新大学生たちが生まれる季節となった。かつては「最高学府」と呼ばれた大学だが、昨今は大学とは名ばかりの「Fラン大学」が社会問題になっている。 私立大学のなんと43%=250校が「定員割れ」を起こしていて(2015年度、日本私立学校振興・共済事業団調べ)、入試を限りなくカンタンにして学生をかき集める大学が増えているからだ。 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は次のように指摘する。 「『Fラン大学』と俗に言われる低偏差値学校ですが、もはや偏差値判定不能の『F』どころか、『絶望』の『Zランク大学』と言ってもいいぐらいに、学生たちのレベルが低下しています。 まず学力面で言えば、九九も言えないし、アルファベットも満足に書けない……という本来だったらありえないような学生がザラにいます。 Fラン大学は入試が実質的には形だけのところが多く、入学生の多くは何年も勉強をまともにしてい