タグ

ブックマーク / booklog.jp (1,676)

  • 『エビと日本人 (岩波新書 新赤版 20)』(村井吉敬)の感想(48レビュー) - ブクログ

    農学部図書館の学生アルバイトの方に、おススメの電子ブックを推薦いただきました。 ☆推薦コメント☆ 書は社会経済学者の村井吉敬によって書かれたものです。日において我々は日頃お寿司やお刺身、カップ麺に至るまでエビをよくべます。 ところでこれらのエビがどこで生産され、どういう経緯で目の前の卓に並ぶのかご存じでしょうか。書では、日に出荷されるエビの生産加工輸出の流れに注目し、取り上げています。一見すると狭い話題のように思えますが、実際に読んでみると、エビという一つの材の裏では様々な国で大きな社会の流れと数々の問題が起きていることがわかります。 きっとほかの材や物の消費についても思わず考えたくなるような一冊だと思います。ぜひこの機会にエビから経済を覗いてみてはいかがでしょうか。 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです(電子ブックで利用できます)☆ https://www-lib.sh

    『エビと日本人 (岩波新書 新赤版 20)』(村井吉敬)の感想(48レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『エビと日本人 (岩波新書)』村井 吉敬
  • 『バナナと日本人: フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書 黄版 199)』(鶴見良行)の感想(59レビュー) - ブクログ

    昔むかし、高校の地理の授業で取り上げられていて。バナナには安くて子供に大人気でお世話になっているのだけどあれだけ安く大量に売ってるからにはどこかに儲かる秘密があるのだと思ってた。 結論としては、土地の所有者と労働者が搾取されている印象。出来高制とは言っても肥料や苗は企業から買わなければならず、その土地はバナナしか作ってないので自分たちの糧はお金で確保する必要があって。規格化された農業作物を日人の好みに合わせて作らされている。 バナナのお金の流れを説明する都合上、商社だのアメリカ企業の結びつきだの地代や法律のからくりだの説明が長々としていてちょっと退屈な部分は読み流してしまった。

    『バナナと日本人: フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書 黄版 199)』(鶴見良行)の感想(59レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)』鶴見 良行
  • 『コ-ヒ-、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語: 生産者を死に追いやるグロ-バル経済』(ジャン=ピエールボリス)の感想(14レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 書は、現在のグローバル経済によって"一次産品"の生産が危機に陥っており、途上国の生産者が極度の貧困に追い込まれている実態を、7年間にわたる現地調査・取材をもとに初めて徹底暴露し、ヨーロッパで大論争を巻き起こしている衝撃の書です。コーヒー・ココアなどの品目ごとに、世界銀行・IMFが推進する経済自由化・構造調整の影響、あくどい多国籍企業の手口、国際投機ファンドによる相場変動の助長、原産国の政府・関係機関の腐敗・汚職など、グローバル経済の裏側で"一次産品"をめぐって何が起こっているか、そして苦悩する生産者の姿が生々しく描かれています。

    『コ-ヒ-、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語: 生産者を死に追いやるグロ-バル経済』(ジャン=ピエールボリス)の感想(14レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『コーヒー、カカオ、米、綿花、コショウの暗黒物語―生産者を死に追いやるグローバル経済』ジャン=ピエール ボリス
  • 『人生を決めた15分 創造の1/10000』(奥山清行)の感想(44レビュー) - ブクログ

    男子であれば誰でもあこがれるであろう、ポルシェ、フェラーリのデザイン責任者が日人だったということは、これまであまり知られていなかったであろう。それだけの実績を持っている人だけに、時には痛烈な日社会批判も垣間見える。冒頭にあるように基的には若い読者へのメッセージであり、厳しい言葉は、これからの日がさらに高いレベルで世界と伍していけるようにとの願いから来ているのであろう。一方、こうした現代日への批判は、世界で成功した日人に概して共通している態度であるが、多くの場合苛立ちの表明だけに留まり、解決策の提言が伴っていない場合が多い。大前建一などは、典型であるが、奥山氏もどちらかと言うとそのタイプである。 デザインという世界は凡人にはなかなかわからない世界で、閃きが全てである天才の世界と一般的には思われているかもしれない。しかし、彼も他の多くの天才として称えられる人たちと同じように、基

    『人生を決めた15分 創造の1/10000』(奥山清行)の感想(44レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『人生を決めた15分 創造の1/10000』奥山 清行
  • 『金持ちになる男、貧乏になる男』(スティーブ・シーボルド)の感想(99レビュー) - ブクログ

    ・貧乏になる男は、労働を名誉の勲章と考え、金持ちになる男は「成功」を名誉の勲章と考える。 ・貧乏になる男は「自分の努力」の対価としてお金を稼ぎ、金持ちになる男は「チームの努力」の対価として大金を稼ぐ。 ・貧乏になる男はお金を「悪いもの」と考え、金持ちになる男はお金を「よいもの」と考える。 ・貧乏になる男は「高い学位」が資産形成につながると考え、金持ちになる男は「実用的知識」が資産形成につながると考える。 ・貧乏になる男は「労働」でお金が得られると考え、金持ちになる男は「思考」で大金が稼げると考える。 ・貧乏になる男は「支出」について心配し、金持ちになる男は「投資」について考える。 ・貧乏になる男はお金を「感情的」にとらえ、金持ちになる男はお金を「論理的」にとらえる。 ・貧乏になる男は「嫌いなこと」をしてお金を稼ぎ、金持ちになる男は「大好きなこと」をして財産を築く。 ・貧乏になる男はお金が人

    『金持ちになる男、貧乏になる男』(スティーブ・シーボルド)の感想(99レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『金持ちになる男、貧乏になる男』スティーブ・シーボルド
  • 『2014年までにお金持ちになりなさい』(菅下清廣)の感想(12レビュー) - ブクログ

    10年以上前に、長谷川慶太郎氏のだったと思いますが、日のデフレは30年は続くという内容のを読み、私の社会人生活は殆どデフレ時代で終わるのだなと思った記憶があります。 日政府がデフレと認めたのが2000年頃で、実際にデフレが起きてから何年か経過していたことも考えると、デフレがインフレに2014-2015年頃に変わるという、このの著者の主張は気になります。 堺屋太一氏は予測小説「平成30年」の中で、何もしなかった日は、平成30年にはインフレ時代に突入している様子を描いていますが、今の状況からは私は想像し難いのですが、あり得るシナリオだと思います。 デフレ時代の投資術は、何も考えずに「現金=貯金をする」ことが一番有効でしたが、インフレ時代になると何等かの手を打っておかないと資産は目減りするばかりでしょう。何に投資すべきかというアドバイスがp203に纏められていますので、今後の参考にし

    『2014年までにお金持ちになりなさい』(菅下清廣)の感想(12レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『2014年までにお金持ちになりなさい』菅下清廣
  • 『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』(北川邦弘)の感想(18レビュー) - ブクログ

    読了後かんじたことは、 【お金に苦労している人】は行動パターンや性格が関係していること。・暗い人・片付けができない人・ドカ喰いをする人・酒にのまれる人・カッとなる人・すぐに落ち込む人が何となく頷けたし、自分も気をつけなければと思わさせられた。 【資産家になるための7つの法則】や【お金は3つの財布(おき場所…①守る財布②貯める財布③増やす財布)に分けておく】が参考になった。

    『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』(北川邦弘)の感想(18レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/07/05
    【本棚登録】『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』北川 邦弘
  • 『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』(ジム・コリンズ)の感想(650レビュー) - ブクログ

    経営者が来読むようななのだけど、そんなことは関係なくビジネスマンなら読んだほうがいいかもしれない。別に会社のトップがこのに書かれていることを意識しているかはわからないけど、もし自分で会社を作ったり、なにかを始めるならこのの考え方は必要になってくると思った。 以下、印象的なシーン 1. 長く続く組織を作り出すことに注力する。時を告げるのではなく、時計をつくる →qpmiサイクルのにも書いてたなぁ。時を刻むことは人の心にも刻まれることかも 2.明日にはどうすれば今日よりうまくやれるか →これはどんな人でも実践できるのでは。限られた時間の中で沢山の試行を回したい。もちろんちゃんとやったことは記録しないといけないけど。 3.企業として早い時期に成功することと、ビジョナリーカンパニーとして成功することとは、逆相関している →すぐできたものほどすぐ役に立たなくなるに通じるものがあるなぁ 4.

    『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』(ジム・コリンズ)の感想(650レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/26
    【本棚登録】『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』ジェームズ・C. コリンズ
  • 『天下商人: 大岡越前と三井一族』(高任和夫)の感想(6レビュー) - ブクログ

    有名な大岡越前と三井家の視点を通して、吉宗時代の貨幣問題や治世を描いた小説。この貨幣問題、金銀相場を描いた小説はいろいろあるけれど、このは主に大岡越前守忠相の精力的な仕事ぶりや幕府の財政の根的な問題をわりと淡々と描いている。とくに小説らしいストーリーはないけれど、そのぶんわざとらしさがなく、最後の忠相と高房との会談には緊張感がみなぎっている。忠相と三井家の目的とするところは違うけれど、そのストイックな仕事観はなぜか似たところもあるのがおもしろい。鬼平犯科帳なんかを読む時も思うけれど、当時仕事のできる人はほんとにやりがいがあるけれどものすごく激務だったんだろうな。

    『天下商人: 大岡越前と三井一族』(高任和夫)の感想(6レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/26
    【本棚登録】『天下商人 大岡越前と三井一族』高任 和夫
  • 『ザエクセレントカンパニー』(高杉良)の感想(6レビュー) - ブクログ

    燃ゆるときの続編に当たる小説です。 ただ、前作とは違い仮名小説になっていて、 主人公は社長から、架空社員になっています。 これは、架空にすることで、時系列などの事実要因を 除外して描くためらしいのですが・・・。 ほぼ舞台はアメリカ国内。 アメリカに進出した東邦水産はシェアの拡大とともに、 工場などの拠点を増強していく。 そこでは、日で言う労働組合問題やセクシャルハラスメント問題、 など数々の問題が発生していきそれを主人公の活躍で解決していく・・・。 小説とは言え事実を元にしているだけに、山谷に落差が小さく、 ”ああ、こんな感じだよね。” と思えてしまう内容ですが、勉強にはなります。 勉強にはなっても、私のようなしがない平社員には実践する場がありません・・・。

    『ザエクセレントカンパニー』(高杉良)の感想(6レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/26
    【本棚登録】『ザエクセレントカンパニー』高杉 良
  • 『いま君が輝く瞬間: 写真文集』(北星学園余市高等学校)の感想 - ブクログ

    『いま君が輝く瞬間: 写真文集』(北星学園余市高等学校) のみんなのレビュー・感想ページです。この作品は3人のユーザーが棚に登録している、教育史料出版会から2000年7月1日発売のです。

    『いま君が輝く瞬間: 写真文集』(北星学園余市高等学校)の感想 - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/23
    【本棚登録】『いま君が輝く瞬間(とき) (写真文集)』伊藤 好晴
  • 『アバター [DVD]』(和田篤司)の感想(15レビュー) - ブクログ

    原作は“文芸界の問題児”山田悠介の同名小説。デビュー作『リアル鬼ごっこ』から一貫して指摘されている山田作品の問題点には、奇抜な設定をポンと持ってくるだけでそれを物語に仕上げようとする意欲や能力が見られない、何とかして「どんでん返し」を狙うが、著者の読書量が足りないため既に手垢が付きまくって誰もやらなくなったオチを「誰も思いついてないオチ」だと早合点して使ってしまうなどが挙げられる。 それでも同氏の作品が若者を中心に一定の支持を集めているのは若者のリアルを反映した(らしい)突飛とも取れる設定と、人がバタバタ死んでいく刺激的な展開、物語の説明に終始し何も残らないが突っかかるところも少ない文章にあると思われる。 山田作品は低予算のホラー向きな設定が多いため映像化される頻度が高い。作の出演者もキャリアの浅い若手が多く、主演の橋愛は映画出演4目、これ以前には中島哲也監督『告白』に印象的な役どこ

    『アバター [DVD]』(和田篤司)の感想(15レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/22
    【本棚登録】『アバター [DVD]』
  • 『天と地を測った男: 伊能忠敬 (くもんの児童文学)』(岡崎ひでたか)の感想(7レビュー) - ブクログ

    児童書で、特に幼少期から測量に携わる前の半生を詳しく描いている。 母との死別、家族との別居、養子など、様々な人の手によって育てられ、置かれた環境の中で幼少期より才覚を見抜く人が側にいたことが、それとなく書かれている。 [あらすじ] 一八〇〇(寛政十二)年閏四月十九日に江戸深川から、伊能忠敬は蝦夷地(北海道)測量への第一歩を歩みはじめた。測量方法は、歩測による実測。その後生涯はすべて測量にささげ、ついに完成させた「大日沿海輿地全図」は、現在の地図と変わらぬほど正確なものだった・・・。 [内容紹介] 幼くして算法に目ざめ、伊能家の当主として辣腕をふるい、家督を長男に譲った後に天文暦学を修め、地球一周にも等しい距離を実測した忠敬の生涯を、時代の流れと師高橋至時や測量を支えた人々とのつながりの中で描きます。

    『天と地を測った男: 伊能忠敬 (くもんの児童文学)』(岡崎ひでたか)の感想(7レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/22
    【本棚登録】『天と地を測った男 (くもんの児童文学)』岡崎 ひでたか
  • 『四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14)』(井上ひさし)の感想(21レビュー) - ブクログ

    (*01) テクストが重層する。 原基のテクストに忠敬の日記がある。第二に忠敬の時代のテクストがある。第三にこれら二つに解釈を施した井上のものと他の史学者らが記したテクストがある。第四にこれら三つを踏まえた上でこれら三つに記されなかった部分を井上が創作したテクストがある。第五にまえがきやあとがきとなる第四までの創作を記しての自己批評的であり私事的なテクストがある。 第一と第二の関係は、正統的な歴史理解と照らし穏当に読むことができる関係にある。歴史物として、忠敬周辺と近世後期に現われた新たな経済関係や文化諸相に対する知識を深めてくれるもので、コンテクスト-背景として読めるものでもある。 厄介が生じるのは、第三と第四のあたりで、井上の主観やそれに基づく創作が混じり、第一第二が正典ないし聖典となり遊びの余地を孕まずにカテキズムとして作用した反動として、物語と堕する。戯曲をよくする井上としての真骨

    『四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14)』(井上ひさし)の感想(21レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/22
    【本棚登録】『四千万歩の男(一) (講談社文庫)』井上 ひさし
  • 『おいしいお米の栽培指針―これからのお米はマグネシウム型』(堀野俊郎)の感想(1レビュー) - ブクログ

    科学的、化学的な、稲作。 コシヒカリの美味しさはマグネシウム。 タンパク質が多いと不味いわけではない。

    『おいしいお米の栽培指針―これからのお米はマグネシウム型』(堀野俊郎)の感想(1レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/21
    【本棚登録】『おいしいお米の栽培指針―これからのお米はマグネシウム型』堀野 俊郎
  • 『イネの作業便利帳: よくある失敗150』(高島忠行)の感想 - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 8万部を売り上げた名著の待望の新版。農薬や資材,作業,便利器具など全面改訂し,大きな流れとなっている有機物(堆肥や品残渣など)をうまく活用するための条抜き栽培の技術,また有機栽培で一番大変な雑草退治も,米ヌカ除草やチェーン除草などの最新の技術も加えて,現場でよく起こる失敗を入り口に,腑に落ちる説明と誰にでもわかる解決法を詳述。定年帰農のシニア世代農家,新規就農者,さらには作業を任された女性や年寄りにもピッタリ!豊富なイラストと写真で解説。

    『イネの作業便利帳: よくある失敗150』(高島忠行)の感想 - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/21
    【本棚登録】『イネの作業便利帳―よくある失敗150』高島 忠行
  • 『イネの作業便利帳: よくある失敗120』(高島忠行)の感想(2レビュー) - ブクログ

    代かきしてから3~4日たって植えるほうがよいらしい。 でも うちの近所は、みんな代かきの翌日に田植えをしている。 退職した人もそうなのは、 兼業農家で、土日に作業していた頃の名残なのかも? 代かきは、稲株や雑草を埋め込むことが大切。 今年は、これで失敗した。 荒代では、植えるのとは垂直方向に掻き、 仕上げ代で、植える方向に掻く。

    『イネの作業便利帳: よくある失敗120』(高島忠行)の感想(2レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/21
    【本棚登録】『イネの作業便利帳―よくある失敗120』高島 忠行
  • 『15歳の寺子屋 前進力』(三國清三)の感想(9レビュー) - ブクログ

    フランス料理のシェフ・三國清三さんが中学生を対象に自分の歩んできた道のりとその思いを誠実に語りかける1冊。 私が三國さんを知ったのは、確か、小学生に向けて味覚の授業を行っている姿をTVで見かけたのが最初だったと思います。 子どもを子ども扱いせず、対等な人間同士として人生を豊かに生きていゆく術を、優しく語りかける姿が心に残っています。 特に印象的だったのが味覚についての話。 味覚の中でも、「苦み」を知ることの重要性を強調していらしたのです。 そもそも苦みとは、動物にとって毒である可能性から能的に回避されるもので、あえてべる経験を通して初めて身につくものであるとのことでした。 例えばさんまのはらわた。 私が子どものとき我が家ではさんまを半分に切って焼いていたのですが、子どもは尻尾側を選んでいました。尻尾側にはほとんどはらわたがないので、苦みを感じることなく、身だけをべられますからね。 三

    『15歳の寺子屋 前進力』(三國清三)の感想(9レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/19
    【本棚登録】『15歳の寺子屋 前進力』三國 清三
  • 『クラウディアのいのり (絵本のおもちゃばこ 30)』(村尾靖子)の感想(17レビュー) - ブクログ

    戦争物を読むのはどこか気が重いが、ノンフィクションであることの興味深さと手ごたえの確かさはやはり圧巻。 同じポプラ社から同名タイトルの単行が出ていて、そちらは2009年中学・高校の部の読書感想文指定図書である。 いわばダイジェスト版とも言えるのがこの絵。 小さな読者向けなのだろうが、大人でもじゅうぶん読める。 タイトルになっている「クライディアの祈り」は詩であり、37年共に暮らしたヤコブ(日名は蜂谷弥三郎さん)を日に送り出すときに、クラウディアがしたためたもの。 この世に、こんなにも辛い別れがあるものかと、何度読んでも涙があふれる。 最後の見開きページに、その詩のロシア語の原文と訳が載っていて、文中にも詩の断片が散りばめられている。 映画【ひまわり】を連想するひともいるだろうし、辺見じゅんさんの【収容所から来た遺書】を思い出すひともいるだろう。 どれほどの境遇でも、ひたすら誠実に生

    『クラウディアのいのり (絵本のおもちゃばこ 30)』(村尾靖子)の感想(17レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/19
    【本棚登録】『クラウディアのいのり (絵本のおもちゃばこ)』村尾 靖子
  • 『クラウディアの祈り』(村尾靖子)の感想(5レビュー) - ブクログ

    実話に基づいた 根源的な広くて大きな愛を確認させてくれる物語。あの戦争によって理不尽な戦犯にされた男性と 引き裂かれた若い、互いの境遇に引き寄せられたロシアの女性。51年待ち続けたと37年連れ添ったロシアの女性、一旦は祖国日を諦めたけど縁あって帰国が叶うことになる。その時の彼女 クラウディアの信念に基づいた愛〈真実の愛は ただ自分を犠牲にしてこそ 愛するということの価値があるのだ〉の発露が素晴らしい。更には「少しずつ話し合って打ち解け合って元の夫婦に戻れると信じている そしてこちらのことも少しずつ忘れられると思います」と綴る! 三つの傷ついた魂 三人の人生がひとつになる物語 です。

    『クラウディアの祈り』(村尾靖子)の感想(5レビュー) - ブクログ
    aniyan53
    aniyan53 2012/06/19
    【本棚登録】『クラウディアの祈り』村尾 靖子