「#死にたい と思っている方へ (中略)あんぱん送ります。むっちゃ、美味しいので!! 食べてからでも遅くないでしょ?」 短文投稿サイト「ツイッター」に9月22日、こんな文章とともに、あんがぎっしり詰まったあんぱんの写真が投稿された。書いたのは兵庫県川西市清和台西1の「パン工房カザン・ヴォ(樺櫕房)」。一体どうしてこんな投稿をしたのだろう。(中川 恵) 同店は2002年、パン屋で働いていた新里博志さん(58)が独立して開いた。店名は音の響きで決めたが、漢字には「パンの最高の焼き色」「人を引きつける」「専門のものを作り出す場所」の意味がそれぞれ込められているという。 ツイッターに投稿したのは店を共に切り盛りする妻の幸恵さん(48)。「おいしい、楽しい」パン屋を目指し、店内に観葉植物を飾ったり、飽きないよう日替わりパンを用意したりする。ツイッターは昨夏から始め、いつもはお薦めのパンやそのときに思